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会社は女性管理職を増やそうとしているが…躊躇する女性社員たちの本音 「責任の重さが待遇に反映されない」「家事負担が多いのに仕事負担も増える」

女性社員が管理職を躊躇する理由は(イメージ)

女性社員が管理職を躊躇する理由は(イメージ)

 最近の会社員は管理職になるのを避ける傾向が強いと言われるが、その実態はどうなのか。エンジャパンが20代・30代のビジネスパーソン1000人に聞いた「管理職への意向」調査(2024年1月発表)によると、現在管理職ではない人に、管理職に就くことに興味があるかを問うと、70%が「ある」(興味がある:38%、どちらかといえば興味がある:32%)と回答している。男女別では男性77%、女性61%で男性より女性のほうが16ポイント低い結果だった。

 女性の管理職への積極的な登用が進められる一方、当の女性たちは男性よりも消極的なことがうかがえる。なぜ管理職に興味がなく、なりたくないのか、30代の女性社員たちに本音を聞いた。

「人の分まで責任を負う自信がない」

 IT企業勤務の30代女性・Aさんは、管理職に「まったく興味がない」と言う。

「人の分まで責任を負う自信はありません。給料が上がるといいますが、正直、生活に困らないだけのお金をもらえればそれで充分で……人を束ねるとか、裁量を持つといったことへの欲がないです」

 管理職を避けるのは他にも理由がある。Aさんは、「自分の時間を大事にしたい」と言う。

「実際、管理職になった先輩の姿を見ていると、深夜や休日に業務のやり取りをすることもあるようだし、部下には文句を言われたりで、大変そうすぎる。私にはできないと思います」(Aさん)

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