業績は4つのポイントだけみておく
売上高含む4つの利益に注目
覚えておきたいのは4つ。まず「売上高」は、企業の商品やサービスを提供して得られた売上金額の合計のこと。事業規模を示す値でもあります。
2つ目に「営業利益」。売上高から仕入れ値などの売上原価と、人件費や家賃などの販管費及び一般管理費を差し引いた金額です。本業の儲けを示します。
3つ目は「経常利益」。子会社の値上がり益など本業以外の損益を足し引きした数値です。輸出入を行う企業は為替の影響もここに計上されるので、儲けの実態を示す値として重視されます。
4つ目は「当期純利益」。法人税などの税金を含めてさまざまな損益を計算し、最終的な事業活動の成果を示す数値となります。売上高・企業価値など情報盛りだくさんの企業の成績表「決算短信」の内容・読み方をマスターしよう
最新業績の確認は決算短信だけでOK
成長性は「率」でチェックする
上場企業は証券取引所のルール上、決算書の作成・開示が義務づけられています。投資判断に直結する重要な材料となることから、決算期末日から45日以内に決算書の開示が規定されています。
対象となるのは、決算結果の速報的な役割を持つ「決算短信」と、四半期(1年の4分の1、3ヵ月)ごとの決算結果を報じる「四半期決算短信」の2つ。例えば3月末決算なら5月中旬までには決算短信が発表され、8月中旬までには第一四半期の四半期決算短信が発表されます。四半期決算短信は累積ではなく、四半期ごとの実績が掲載されています。