チェックは最初の1ページだけでOK
1ページ目の要約には大事な情報が凝縮!
まずチェックしたいのは決算短信です。業績は一定期間の損益状況を示した「損益計算書」、財政状況がわかる「貸借対照表」、現金の流れを示す「キャッシュ・フロー計算書」の財務三表が重視されます。決算短信は1ページ目にこれらの要約が掲載されています。
具体的な見方は上の図で紹介しているとおりですが、最上部には売上高や営業利益などの「経営成績」が記載されています。これは損益計算書の内容に該当します。前期より伸びているかだけでなく、その伸び幅も成長しているか確認しましょう。
次にその補足情報として、自己資本当期純利益率(ROE)や総資産経常利益率(ROA)など資本効率や収益性を示す項目が並びます。
その下にある「財政状態」は、総資産や純資産などの会社の財産を示す項目が並びます。ここは決算書の貸借対照表に該当します。財務の安定性を測るため、自己資本比率が70%以上かどうかをチェックしておきましょう。
最後に「キャッシュ・フローの状況」は、事業活動での現金の流れを示す「営業CF」がプラスであることと、投資に使ったお金を示す「投資CF」が投資を行ったからマイナスであること、「財務CF」は借金返済が借入より上回るマイナスであるかを確認しましょう。
※ムック『いちからわかる!株投資 2025年度最新版 最新株ランキング&買い方ガイド』(インプレス)を元に一部抜粋して再構成