サウナ仲間のあいだで露呈した「価値観の違い」
飲食店に勤めるIさん(20代男性)は、コロナ禍で時間ができた時、人に言える趣味が欲しいと思ったことがきっかけでサウナに通うようになったが、“サウナ仲間”が増えると、「引き気味になりました」と言葉を濁す。
「当初は『これが“整う”ということか!』と驚きもあり、友人たちとも一緒にサウナめぐりをするように。そのうち、職場でもサウナトークをするようになったのですが、サウナに関して金銭感覚の違いが浮き彫りになることもあって、ちょっと面倒になってきました」
Iさんは、「サウナオンリーの高級サウナに行く同僚が、いろいろ語ってくるのが厄介だった」と価値観の違いを明かす。
「同僚はサウナガチ勢で、当たり前のように1回4000~5000円を払うんです。大浴場がいくつもあるスーパー銭湯のようなところならまだしも、サウナだけの施設ですよ。僕は1000円程度のサウナしか知らなかったので、驚いて連れて行ってもらいましたが、結論として、“サウナは銭湯のように行きたいときに気軽に行けるところの方がいい”と思うようになりました。しかも彼は“正しい”ロウリュウの仕方やグッズなんかを熱心に勧めてきて、それも鬱陶しかったんです。結局、サウナに行くことそのものが面倒になり、少しずつサウナと疎遠になりました」(前同)
“サウナ離れ”したヘビーユーザーたちが再びサウナに回帰する日は来るのか──。