新機能「ラッキートリガー3.0プラス」でパチンコのゲーム性はどう変わるか(イメージ)
パチンコの新機能「ラッキートリガー3.0」を搭載した機種が、今年7月から導入開始となる。大当たりにおける獲得期待出玉が大きくなり、パチンコのゲーム性を格段に広げるという「ラッキートリガー3.0」の機能面について解説した前編記事《デビュー間近のパチンコ新機能「ラッキートリガー3.0プラス」の2つの特徴 大当たり時の獲得期待出玉が大きく、パチスロのようなゲーム性が可能に》に続き、今回は、一般ユーザーにどんな影響を与えるかについて説明していく。【前後編の後編】
ゲーム性が拡大するのは間違いない
2024年3月導入機種より搭載が可能となった「ラッキートリガー」は、従来のパチンコ機における「総量規制」を一時的に超えることができるというもの。従来のものより出玉性能が高いRUSH(確変)を搭載できるという機能だ。
ラッキートリガーを搭載するにはいくつかの条件があるが、「ラッキートリガー3.0プラス」ではその条件が緩和された。スマートパチンコ(通称「スマパチ」。パチンコ玉に触れずに遊技できるパチンコ機)限定で、すべての大当たりで獲得できる期待出玉にラッキートリガーでの出玉が占める割合が3分の2以下から5分の4以下になった(P機は2分の1以下)。また、また、ラッキートリガー搭載機における“初当たりを含む大当たりで獲得期待出玉”が3200個未満だったのが、3.0ではスマパチについては6400個未満に増えた。
これまではラッキートリガー搭載の条件を満たすために、獲得出玉の少ない“チャージ”と呼ばれる単発大当たりを搭載する必要があったが、ラッキートリガー3.0プラスではそのチャージが必要なくなり、ラッキートリガー突入率が高まるという。
またラッキートリガー3.0プラスの“プラス”の部分として、「時短」の機能が大幅変更となる。これによって、パチスロの“チャンスゾーン”のような状態が作り出せるようになるという。パチンコ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏が説明する。
「パチンコでは基本的に、通常時の大当たり抽選でRUSHに突入するかどうかが決まります。言い換えれば、通常時のどんな状態であってもRUSH突入率は一定です。それがラッキートリガー3.0プラスで時短の仕様が変更され、“チャンスゾーン”のような状態が作り出せるようになると、“RUSH高確率”“RUSH超高確率”などといった通常時とは異なる状態が可能になります。また複数の種類の時短を上手く駆使することで、RUSHの継続率を段階的に上げていくことも可能になりそうです。ゲーム性が拡大するのは、間違いないと思います」