TOPIXの推移とヘムの入金タイミング
暴落こそ入金のタイミング
では、実際の暴落で私がどのように資金を投入したかを示しておきましょう。別掲図のグラフはこの6年間の私の証券口座への入金額とTOPIXの推移です。グレーの線はTOPIXの推移で、黄色の棒グラフが入金額です。
2020年のコロナショック時とその前の下落相場時で大きく買い向かっています。
2021年末の下落時、2023年3月の米国金融危機時、直近では2024年8月前半の植田ショック時(日銀の利上げ決定による円高と株安)に大きく資金を投入しています。
あとから見れば簡単そうなのですが、その時点ではなかなか怖くてできないものです。例えば2024年4月19日の午前中に日経平均株価は前日比1300円超下げました。
これが押し目か、暴落の入り口かは誰にもわかりません。私は今までの長い相場経験で「このような下げで買い向かえば大体は報われる」ということを知っています。
しかし、過去のデータでは10回に1回ほどは押し目ではなく、そのまま暴落に突入しています。その時にはどうするかをも想定しながら、買い向かったのです。
10回に1回の暴落がコロナショックによる下落でした。しかし、この暴落でも、私は買い向かい続けています。精神的には地獄ですが、安い時に買っているのですから、長期で見ればリターンはかなり良くなります。
暴落時に買い進むメリットはほぼ底値で買えることです。しかし、もちろんデメリットもあります。一つは暴落に備えて待機資金を確保しておくため、日常はフルポジションがとれず、資金効率が悪くなることです。
いつ起こるかわからない暴落に備えて資金をとっておくぐらいなら、全てを投資して運用してしまった方が資産は増えるのではないかという人がいます。
確かに、フルポジションで運用している投資家には負けてしまうかもしれません。しかし、その差はわずかです。
彼らが暴落時にできることは銘柄を入れ替えることぐらいでしょう。しかし、私は待機資金で超割安になった銘柄を買い進んでいます。暴落から株価が回復したとき、安く買った銘柄が大きな利益をもたらすのです。ですから、それほど負けないということです。