閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
投資
資産4億円超・京大卒ヘムさんの投資術

資産4億円投資家ヘム氏が解説する、暴落時の「計画的な」買い向かい戦術 大前提は「手元資金の確保」、基本的な考えは「日経平均PBR0.8を底にして10分割で投入」

TOPIXの推移とヘムの入金タイミング

TOPIXの推移とヘムの入金タイミング

暴落こそ入金のタイミング

 では、実際の暴落で私がどのように資金を投入したかを示しておきましょう。別掲図のグラフはこの6年間の私の証券口座への入金額とTOPIXの推移です。グレーの線はTOPIXの推移で、黄色の棒グラフが入金額です。

 2020年のコロナショック時とその前の下落相場時で大きく買い向かっています。

 2021年末の下落時、2023年3月の米国金融危機時、直近では2024年8月前半の植田ショック時(日銀の利上げ決定による円高と株安)に大きく資金を投入しています。

 あとから見れば簡単そうなのですが、その時点ではなかなか怖くてできないものです。例えば2024年4月19日の午前中に日経平均株価は前日比1300円超下げました。

 これが押し目か、暴落の入り口かは誰にもわかりません。私は今までの長い相場経験で「このような下げで買い向かえば大体は報われる」ということを知っています。

 しかし、過去のデータでは10回に1回ほどは押し目ではなく、そのまま暴落に突入しています。その時にはどうするかをも想定しながら、買い向かったのです。

 10回に1回の暴落がコロナショックによる下落でした。しかし、この暴落でも、私は買い向かい続けています。精神的には地獄ですが、安い時に買っているのですから、長期で見ればリターンはかなり良くなります。

 暴落時に買い進むメリットはほぼ底値で買えることです。しかし、もちろんデメリットもあります。一つは暴落に備えて待機資金を確保しておくため、日常はフルポジションがとれず、資金効率が悪くなることです。

 いつ起こるかわからない暴落に備えて資金をとっておくぐらいなら、全てを投資して運用してしまった方が資産は増えるのではないかという人がいます。

 確かに、フルポジションで運用している投資家には負けてしまうかもしれません。しかし、その差はわずかです。

 彼らが暴落時にできることは銘柄を入れ替えることぐらいでしょう。しかし、私は待機資金で超割安になった銘柄を買い進んでいます。暴落から株価が回復したとき、安く買った銘柄が大きな利益をもたらすのです。ですから、それほど負けないということです。

次のページ:フルポジション戦略のデメリットは「陥落売り」のリスクが格段に高い

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。