*13:29JST ステップ Research Memo(9):横浜・川崎エリアのシェア拡大余地は依然大きく、安定成長が続く見通し(2)
■今後の見通し
(4) 運営方針と生徒募集活動、価格政策について
ステップ<9795>は今後も校舎数に関しては必要以上のペースで拡大せず、「何よりも授業の質を大切にする」という基本方針を徹底させ、堅実な成長を目指す。また授業形態としては今後も対面型の集団ライブ授業を基本にサービス提供を行い、必要に応じてオンライン授業を併用する方針だ。オンライン授業では生徒が「理解する」授業は提供できても、「できるようになる」ところまで持っていくのはハードルが高いと考えているためで、今後も対面型のライブ授業を強みとして展開を図る。
生徒募集活動については従来、生徒や保護者からの口コミとともに新聞折込チラシも活用してきたが、ここ最近はターゲット顧客となる世帯で新聞購読率が大幅に低下していることもあり、チラシ広告からインターネットをメインとしたデジタルマーケティングに移行していくことになる。教室ごとのホームページを充実させ、Webでの問い合わせにも対応している。今後もICTを積極的に活用しながら、長期的なスタンスで生徒募集・校舎運営の体制づくりを行っていく。
なお、授業料に関しては「高品質の授業とシステム」を「安売りせず」に提供する方針に変わりないものの、市場環境の変化にも対応していく必要があるとも考えており、今後は様々な角度から検討する考えだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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