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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「目の前のカウンターに担当者がいるのに…」訪日アメリカ人女性を困惑させた“日本で英語が通じない”問題 観光立国を目指す日本にとって大きな課題に

標識には「Koban」「Uo-ichiba」と表記

 最近はかつてに比べて標識の英語表記も増えていますが、未だに交番のことを「Koban」と書いている。「Koban」が実は「Police station」のことだと分かるでしょうか。あとは「Uo-ichiba」なんて書いても仕方がない。「Fish market」と書くべきなんですよ。

 こんなことを言うと「日本に来るの外国人は日本語を学習してから来るべきだ!ここは日本だ!」みたいな反論も予想されるわけですが、私がこれまで行った国を振り返ってみると、英語が公用語ではないイタリア・ドイツなどヨーロッパの国々では、まず英語が通じました。現地なまりの激しいタイ・ベトナム・カンボジア・ラオス・トルコなど東南アジアの国々でも(文法が正しいかどうかは別にして)英語が通じます。何しろ大抵の飲食店には英語メニューがある。

 振り返って今の日本。これだけ海外からの観光客が増えていて、しかもG7加盟国にもかかわらず、この英語力の低さは何とかした方がいいですよ。訪日客は日本の一般人に道すら聞けないんですよ? 今回、私が喋ったアメリカ人女性にしても「日本人に声をかけて助けを求めても何も答えてくれないんです」と悲しんでいました。衰退する日本を出て海外に行くにしても、海外の上客相手に国内で商売するにしても、英語は必須です。「日本に来るなら日本語喋れ!」はあと5年もすれば通用しなくなるんじゃないですかね。

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は倉田真由美氏との共著『非国民と呼ばれても コロナ騒動の正体』(大洋図書)。

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