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投資

《投資を知らない学生が「億り人」になるまで》1銘柄でプラス1760%達成の遠藤洋さん FXの“あり得ない損”から始まり「小型株集中投資」に行き着くまでの道のり

初心者は本当に「分散投資」なのか

 小型株集中投資とは、時価総額300億円以下の会社で、伸びしろに期待できる会社を厳選して投資する方法だ。

「初心者には分散投資がおすすめだとよく言われます。たしかに5~6%程度の利回りを目指し、安定を意識するならば分散投資でもいいと思う。しかし、私の目標は“資産の桁を増やすこと”。それを若いうちに叶えるには、まだ有名じゃないけれど将来大きく化けそうな企業の株を保有し、成長に乗じて利益を出すのがベストだと思いました」

 伸びしろがある会社を見つける方法を考え、戦略を立てていくと、「小型株」「集中投資」に行き着いたわけだ。

「日本の市場で伸びしろのある会社を探そうとすると、上場したばかりの小さな会社ということになります。大企業はその段階で全部外れ、数がぐっと減ります。とはいえ、そこから伸びそうな会社を選ぶ作業にすごく時間がかかります。ビジネス内容を理解したり、市場を調査してどこまで伸びるのか仮説を立てたり、社長の手腕を評価したり、株主を上から順番に調べたりなど、やることは明確なのですが、多くの時間がかかる。

 特に仕事をしながら投資をしていると、時間が限られます。さまざまな銘柄に投資をしていると、“なぜ買ったのか”すらわからなくなってくる。実際には10銘柄持つことすら難しいと思います。管理できる範囲に絞ることがすごく大事なんです」

17倍超に伸びた保有銘柄も

 投資先を集中させることにより、「たくさん選べないからしっかり吟味しなければ」という心理が働く点も大きいという。

「たくさんの銘柄を買うと、どうしても選び方が適当になりがちです。しかし、1銘柄しか買ってはいけないとなると、慎重になりますよね。きちんと調べ尽くしてから投資をすべきということなのだと思います」

 実際に遠藤さんはこの手法で、保有するある銘柄が17倍超に伸びた経験もあるという。

「大きく伸びたのは医師向けの情報サイトを運営するメドピアです。競合で業界最大手のエムスリーがよく知られており、エムスリーの時価総額は当時1兆円ほど。それに対してメドピアの時価総額は100億円ほどでした。メドピアはエムスリーをライバル視して、追いつけ追い越せという勢いがありました。メドピアについて詳しく調べてみると、優秀な新入社員が入っていたり、社長も魅力的だったりしたので、投資をしようと決めました」

 期待できる小型株に資産を集中的に投資し、大化けを狙ってきた遠藤さん。現在は具体的にどのような銘柄に注目しているのか。関連記事『《小型株投資の達人・遠藤洋さんの「大化け期待株」6選》M&A仲介、不動産コンサル、人材派遣ほか「大きな伸びしろ」が期待できる理由を詳細解説』で詳しく紹介している。

【PROFILE】
遠藤 洋(えんどう・ひろし)/1987年埼玉県生まれ。東京理科大学理工学部を卒業後、ベンチャー企業を経て26歳のときに投資で得た資金を元手に独立。本質的な価値を見極め「1年以内に株価3倍以上になる小型株」へ集中投資するスタイルで、最大年間利回り+600%、1銘柄の最大投資益+1760%を達成。短期トレードではなく、本質的な価値を見極め「半年で株価3倍を目指せる小型株」に集中投資するスタイル。『プレジデント』や『経済界』『週刊ダイヤモンド』などメディア出演多数。

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