二塁打を打った!
そうトランプ大統領に対する見解を述べたが、肝心の株取引では「“二塁打”を打った」のだと喜ぶ。6月10日には大手化学メーカー・信越化学の株取引で約60万円の利益を出した。これはデイトレードだけでなく中長期的な投資目線を持つシゲルさんならではの「大型株」の売買の成功だった。
「この週を振り返って一番儲かったのは、この日の信越化学工業だったかな。半導体シリコンウエハで世界トップの国際的な銘柄やから、RSI(相対力指数)を見て、割安と判断したら買う。前週に仕込んでおいた分が値上がりしたので4回売ったら、合わせて60万円以上の儲けになった。“ホームラン”ほどかっ飛ばしてはいないので、“二塁打”というところやね。
それから、M&Aで今期は大幅な増収増益見通しの児玉化学工業も、2回の利益確定で合わせて31万円以上の儲け。デイトレードでは株価の上下が大きい中小株を売買することが多いけど、大型株やって基本は同じや。下がったところは買って、上がったら売る。この“当たり前”を繰り返していくわけです」
シゲルさんのひとつひとつの動きとその解説から得られるものは大きい。「マネーポストWEB」では、そんなシゲルさんの売買履歴の詳細が明かされる連載「特別公開!シゲルさんノート」を掲載している。関連記事『【儲けのテクニックを特別公開】89歳現役トレーダー藤本茂氏が「シゲルさんノート」を解説 M&A、RSIに加え「親子上場解消」に注目した売買も』はその最新回だ。
【プロフィール】
藤本茂(ふじもと・しげる)/19歳で株式投資を始め、1986年に転換社債の投資を機に専業投資家になる。66歳でパソコンを買い、ネット取引に移行。70年間、個人投資家として相場に挑み、現在の資産は20億円を超える現役トレーダー。「投資に年齢は関係ない」がモットー。