逆張りの精度を高めて2013年には30代で資産6億円突破
研修医の2年間は投資する時間がなくなるため、寝かせておける株として、オーストラリアの金鉱株(金の採掘会社の株)を買った。
「当時の金価格は300ドル(=1トロイオンス)ほどで、採掘コスト(500ドル)を下回るほど安かった。金価格が戻れば、金鉱株も上がると見て、600万円ほど投資。3年目には金価格が800ドルくらいまで上がり、金鉱株も17倍の1億円近くまで膨らみました。
それを元手に日本株20~30銘柄に分散投資をして、2005年末、29歳の時には億り人になり、ちょっと興奮したのを覚えています」
とはいえ、その後も順調に資産を増やしたわけではない。2006年のライブドア・ショックで半額になった銘柄を仕込んだものの、2008年のリーマン・ショックでさらに半額となったのをはじめ、1億円あった資産を7000万円まで3割も減らしたこともあった。
ただ、当初から貫いてきたことがある。
「業績の悪い株を買って回復を待つ。原点が『逆張り』の発想でした」
たーちゃん氏は、逆張りの精度を高め、2013年には30代で資産6億円を築くようになる。いったいどのような銘柄の選び方をしているのか。関連記事《【シクリカルバリュー投資向きの有望5銘柄を公開】がんステージ4の億り人・たーちゃん氏、余命宣告後の集中投資で資産80億円突破 成功の秘訣は各銘柄にある“ストーリー”》では、たーちゃん氏がいま注目する大幅上昇期待銘柄も紹介している。
※週刊ポスト2025年7月18・25日号