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投資

約250銘柄保有の“カリスマ優待主婦”mtipsさんが教える銘柄選びの基本「ストレスなく使えるか」が重要なポイントに

“カリスマ優待主婦”mtipsさんは、株主優待と株主総会の情報をブログで発信している

“カリスマ優待主婦”mtipsさんは、株主優待と株主総会の情報をブログで発信している

 株主優待に魅せられて株式投資に本腰を入れる個人投資家は少なくない。20年以上前に株主優待目的の投資を始め、“カリスマ優待主婦”と称される専業投資家mtipsさんもその1人。2024年スタートの新NISA(少額投資非課税制度)を追い風に、株主優待狙いの個人投資家の裾野は広がっているが、約250銘柄の優待株を保有するベテラン優待投資家のmtipsさんはどのように銘柄を選んでいるのか。

最初に買った優待株は「吉野家」

 mtipsさんが株式投資を始めたのは、ネット証券が登場し始めた2000年前後だという。

「最初は何を買っていいのか全くわからなくて、ハイテク株買ったり、当時1日の取引が10万円まで手数料無料というネット証券もあったので無料の範囲でデイトレードをしたり、IPO(新規株式公開)ブームの時は流行りに乗ってIPO株を買ったりと、ひと通りいろいろな投資をしました。その結果、多くの失敗も経験し、一時は『投資してもおもしろくないな』と思うことも。そんな頃、出会ったのが株主優待の楽しさでした。年に1~2回、優待品が届くのは、お中元やお歳暮といった贈り物のようで、日本人のメンタリティに合致した嬉しい制度と感じました」(mtipsさん。以下「」内、同じ)

 最初に買った株主優待銘柄は、吉野家ホールディングス(当時は東証一部。現在は東証プライム・9861)だった。

「たまたま自宅近くに吉野家のお店があって、株主優待で牛丼を食べられるのはいいなと思って20万円ぐらいで買いました。この時の株は今もずっと保有したままです。米国でBSE(牛海綿状脳症)問題が起きて米国産牛肉の輸入が禁止された時、吉野家は米国産牛肉を使っていたので牛丼販売を停止。『この会社どうなっちゃうんだろう……』と思いましたが、優待が好きなので手放しませんでした。ずっと優待株を持ち続けていると、その会社の歴史と一緒に歩んでいるように感じて愛着もわきますね」

自分が心地よく、ストレスなく優待を使えるか

 株主優待目的の投資が自身に合っていたmtipsさんは、2003年頃、投資スタイルを本格的に優待株投資にシフト。気になった優待銘柄を買い集めていった。現在、保有する株主優待銘柄数は約250銘柄に上るという。

「基本的には長期保有のスタンスで“ガチホ(ガチでホールドする、の略)”ですが、優待内容の改悪や廃止があった時や、新たに欲しい優待株がある時などに、保有する株を売って新たな株を買う形で入れ替えることもあります」

次のページ:「株主優待は使ってなんぼ」

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