*07:30JST 11日の米国市場ダイジェスト:NYダウは279ドル安、トランプ政権の関税策で早期利下げ期待後退
■NY株式:NYダウは279ドル安、トランプ政権の関税策で早期利下げ期待後退
米国株式市場は反落。ダウ平均は279.13ドル安の44371.51ドル、ナスダックは45.13ポイント安の20585.53で取引を終了した。
トランプ政権がカナダに35%関税率を通知、関税策による経済やインフレへの影響が懸念され、寄り付き後、下落。シカゴ連銀のグールズビー総裁が新たな関税の脅威が利下げを遅らせかねないと言及、インフレ長期化で連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ期待も後退し、終日軟調に推移し、終了した。セクター別では不動産管理・開発や自動車・自動車部品が上昇した一方、耐久消費財・アパレルが下落。
食品メーカーのクラフト・ハインツ(KHC)は分社化を検討していると報じられ、上昇。ジーンズなどの衣料品メーカーのリーバイ・ストラウス(LEVI)は通期売上高見通し引き上げが好感され、上昇。オンライン決済サービスを提供するペイパル(PYPL)、オンライン証券会社のロビンフッド・マーケッツ(HOOD)などは銀行のJPモルガン(JPM)が口座情報取得に手数料を導入するとフィンテック企業に通知したことが報じられ、下落。
消費財メーカーのヘレン・オブ・トロイ(HELE)は第1四半期の売上見通しが弱く、アナリストが投資判断を引下げ、下落した。自動車メーカーのフォード(F)は上半期のリコール数が他社の1年分を上回る結果と報じられ、下落。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は16.34と20を下回る水準で推移した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米トランプ政権の関税政策でインフレ上昇懸念、早期利下げ観測後退でドル買い強まる
11日のニューヨーク外為市場でドル・円は146円80銭から147円52銭まで上昇し、147円42銭で引けた。米トランプ政権の関税政策がインフレを押し上げるとの懸念に早期利下げ観測が後退。長期金利上昇に伴うドル買いに拍車がかかった。
ユーロ・ドルは1.1714ドルへ上昇後、1.1674ドルまで下落し、1.1681ドルで引けた。ユーロ・円は171円64銭から172円42銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.3520ドルから1.3481ドルまで下落。ドル・スイスは0.7955フランへ下落後0.7975フランまで上昇した。
■NY原油:反落、供給不安の懸念強まる
NYMEX原油8月限終値:68.45 ↑1.88
11日のNY原油先物8月限は反発。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+1.88ドル(+2.82%)の68.45ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは66.50ドル-68.77ドル。ロシア産の原油輸出が減少するとの思惑が浮上した。通常取引終了後の時間外取引では主に68.50を挟んだ水準で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 46.73ドル -0.24ドル(-0.51%)
モルガン・スタンレー(MS) 142.28ドル -0.81ドル(-0.56%)
ゴールドマン・サックス(GS)704.95ドル -4.17ドル(-0.58%)
インテル(INTC) 23.43ドル -0.39ドル(-1.63%)
アップル(AAPL) 211.16ドル -1.25ドル(-0.58%)
アルファベット(GOOG) 181.31ドル +2.61ドル(+1.46%)
メタ(META) 717.51ドル -9.73ドル(-1.33%)
キャタピラー(CAT) 405.92ドル -2.41ドル(-0.59%)
アルコア(AA) 31.09ドル -0.48ドル(-1.52%)
ウォルマート(WMT) 94.40ドル -0.46ドル(-0.48%)
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