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FiscoNews

【注目トピックス 日本株】オープンドア Research Memo(3):「トラベルコ」が収益の柱、収益多角化も積極的に推進(1)

*13:03JST オープンドア Research Memo(3):「トラベルコ」が収益の柱、収益多角化も積極的に推進(1)
■オープンドア<3926>の事業概要

1. トラベルコ
(1) 概要
「トラベルコ」は、国内外1,500以上(2025年3月末現在)の予約サイトと連携し、海外及び国内のパッケージツアー、ホテル、格安航空券、ダイナミックパッケージなどのほぼすべての旅行商品をオンラインで一括して検索・比較できる旅行比較サイトで、ブラウザ版とスマートフォン用アプリの両方でサービスを提供している。レジャー・ビジネス・格安・5つ星など、目的に応じたプラン・チケットを網羅し、パッケージツアー、ホテル、格安航空券などの各旅行商品のジャンルごとの横断検索ができるほか海外在住のガイドなどのプロによる現地クチコミ情報や旅の情報ブログを掲載し、旅行に関してユーザーが求める情報をすべて網羅できるように構築されている。

(2) ビジネスモデル
「トラベルコ」のビジネスモデルは、同サイト経由でユーザーが旅行商品を予約・購入・利用した際に、同商品の掲載元である旅行サイト運営会社から得られる手数料収入で全体の9割程度を占めている。成果報酬型のビジネスモデルであり、いかに旅行ユーザーを「トラベルコ」に集客し、旅行予約をしてもらうかが収益拡大のカギを握っている。掲載商品数は多いほどユーザーは選択の幅が増えるだけでなく、その中から一番安価な旅行プランを選んで予約できるため、強い旅行商品を有している旅行サイトとの連携拡大も重要である。国内においてはほぼ網羅した状況となっており、今後は海外の旅行予約サイトの増加を図る。

成果報酬の発生タイミングは、大半が連携先の旅行サイトで予約が確定した段階となる。そのため、夏期休暇シーズンの第2四半期、ゴールデンウィークの第4四半期に売上が偏重する季節要因がある。

なお、旅行商品の掲載登録数に応じた掲載料を月額固定料金で得るサービスも提供しているが、現在は成果報酬型でのサービス提供が売上のほとんどを占めている。そのほか、Webサイト内に設けた広告枠から得られる広告収入が数%程度ある。

(3) 海外旅行・国内旅行別売上高比率推移
当初、「トラベルコ」は海外旅行が主力であったが、国内旅行も価格競争力の向上により拡大し、コロナ禍前までは海外旅行と国内旅行はほぼ同様の比率で推移していた。海外及び国内それぞれの人気の変化や、テロなどの突発的事象による市場のトレンド変化にも柔軟に対応しており、為替変動にも強い構成である。コロナ禍にあった3期(2021年3月期~2023年3月期)については、海外渡航制限が続いていたため売上構成比が大きく変動し、国内旅行がほとんどを占めていたが、2024年3月期以降においては海外旅行需要の回復により構成比が変化してきている。

(4) 利用ユーザー属性
2025年3月期における「トラベルコ」のアクセス解析により調べたユーザー属性を見ると、サイトにアクセスするデバイスはモバイルが69%、PCが31%となっている。性別については、以前は女性の比率が若干高かったが、現在は女性51%、男性49%と男女比のバランスがとれている。また、年齢別では25~34歳が28%と最も高く、価格と内容に最もシビアな層から支持されていることを示している。ここ数年は、35歳以上の年齢層の比率も年々上昇しており、利用者層の拡大も順調に進んでいるものと思われる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 星 匠)

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