“お宝銘柄”が放置されている日本株マーケット
「オワコン」とみなされていた日本株のなかにも、実はキラリと光る企業がたくさんあることはすでに説明したとおりです。しかしながら、とにかく「日本株」というだけで多くの投資家の投資対象から外れていた期間が長く、そうした“お宝銘柄”も放置されがちだった、というのがしばらく前までの日本株マーケットです。
2023年以降、日本株に追い風が吹き、世界の投資家の目が向くようになると、「あれ、日本株のマーケットって、お宝がたくさん埋もれているじゃん!」と気づかれるようになりました。前述の通り、日本株市場は別格の米国株を除けば、世界のなかでもそれなりに存在感があるマーケットです。外国人投資家にも開かれていて、投資のハードルも高くありません。そんな場所に「お宝」がたくさん、安く放置されているとわかれば、投資家の目にはそこが「儲かりそうな場所」に見えてきます。
お金は儲かりそうな場所を好みますから、今後もしばらくは、日本株にお金が流れ込んでくる状況が続くのではないかと私は考えています。
日本株マーケットにお金が流れ込んでいる
※さかえだいくこ・著『2倍株・3倍株がぽこぽこ生まれる のんびり日本株投資』を元に一部抜粋して再構成
関連記事『【FIRE達成の元証券アナリストが厳選した4銘柄】長く持ち続けられる銘柄を選ぶポイントとNGな考え方を解説 新興国需要、生成AI需要、親子上場解消に着目』では、さかえださんが最新の日本株注目銘柄とのんびり投資で「してはならないこと」を解説している。
【プロフィール】
さかえだいくこ/大学常勤講師。日本FP協会認定CFP。日本証券アナリスト協会認定証券アナリスト。21歳で証券会社に口座を開設して以来、証券アナリストだった時代を除いて投資を続け、投資家歴は30年超。システムエンジニア15年、証券アナリスト7年半、地方公務員5年半を経験し、49歳でFIREを達成。しかし、50歳目前で、某企業の研究員として週休3日の会社員に復帰。その後、北東北の大学で非常勤講師としてキャリア教育にも従事し、53歳で常勤講師となる。