閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
ビジネス

「No.1」「売上○○億円」は禁止…ホストクラブの広告宣伝規制はどこまで徹底されるのか? 同じく風営法で規制されるパチンコ業界のルール策定までの道のりが参考に

 パチンコ業界において広告宣伝のガイドラインができた背景には、広告規制の抜け道を模索するホールが問題視されたこともあったという。

「広告宣伝が厳しく規制されていた頃は、地域によってルールも異なり、比較的ゆるい地域と厳しい地域との不公平感もありました。そんななかで登場したのが、間接的な表現の広告です。たとえば、機種名をほのめかすような文言が書かれたポスターを掲示して“おすすめ機種”を示したり、人気機種『海物語』の図柄から“設定6”を示す『アンコウ図柄』を広告に使ったりなど、パチンコ・パチスロユーザーだけに伝わる符牒のような広告を出すホールも少なくなかったわけです。

 さらには、SNSで出玉状況などを報告する“晒し屋”と呼ばれるアカウントを利用して、イベントの開催を伝えるホールもありました。この晒し屋については、反社会勢力とのつながりを指摘する声もあります。

 こういった形でのルール違反が問題視されている中で、ホール団体が協力し、全国統一のルールを作って、広告宣伝の健全化を図ったわけです」(藤井氏、以下「」内同)

悪循環を避ける明確なルール作りの必要性

 広告宣伝の規制が強化されるなかで、その抜け道を探る動きが出てくるという点では、現在のホストクラブはかつてのパチンコホールと同じ流れだと言えるだろう。

「そもそも“射幸心を煽る広告”が禁止だと言われても、その基準は曖昧です。だからこそ、実際に規制されるとなると、あらゆる可能性を潰すという意味で、より規制が厳しくなりやすいという側面もあるでしょう。そして、広告宣伝の規制が厳しくなれば、売上にも影響が出ますし、そうなればあの手この手で抜け道を探す業者が増えてくる。結果的に健全化とは逆の方向に離れていってしまうというパターンも考えられるということです。

 そういった悪循環を避けるには、業界側の声を反映したうえでの明確なルール作りが求められます。少なくともパチンコ業界の広告宣伝については、ガイドラインができたことで健全化の方向に進んでいるのは間違いない。ホストクラブについても、パチンコホールと同様に、業界内で広告宣伝に関する細かいルールを決めることで健全化を図るという動きが必要になってくるのではないでしょうか」

 同じ風営法で規制される業態として、ホストクラブはパチンコ業界が歩んだ道を参考にするのか、それとも独自の道を模索するのか。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。