*15:27JST 澁澤倉庫---1Qは増収・最終利益は2ケタ増益、主力の物流事業が増収を果たす
澁澤倉庫<9304>は7日、2026年3月期第1四半期(25年4月-6月)連結決算を発表した。営業収益が前年同期比2.8%増の200.22億円、営業利益が同19.9%減の10.11億円、経常利益が同14.5%減の14.45億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同11.5%増の18.17億円となった。
物流事業の営業収益は前年同期比3.3%増の186.04億円、営業利益は同11.1%減の8.78億円となった。倉庫業務は、前期に取扱いを開始した新規業務が寄与したものの、一部拠点における顧客自営化や拠点集約に伴う業務の撤退等の影響により、全体の取扱いは減少した。陸上運送業務は、飲料や食品関連の取扱いが好調に推移したほか、前期より新たに取扱いを開始した化粧品EC関連が寄与した。港湾運送業務は、船内荷役業務および自動車部品を中心とした荷捌業務の取扱い増により、堅調に推移した。国際輸送業務は、輸入航空貨物や自動車部品を主体としたアジア向けの輸出海上貨物の取扱いが好調に推移した。
不動産事業の営業収益は前年同期比2.9%減の14.69億円、営業利益は同6.3%減の7.43億円となった。前期に好調であったビル工事請負業務の反動減に加え、一部施設の賃料改定により不動産賃貸収入が減少した。既存施設においては、計画的な保守・補修工事および機能向上を目的とした改良を継続的に実施することで、現有資産の付加価値向上をはかるとともに、不動産ポートフォリオの拡充と収益基盤の多様化に取り組んだ。
2026年3月期通期の連結業績予想については、営業収益が前期比0.5%増の790.00億円、営業利益が同10.0%減の42.00億円、経常利益が同8.7%減の51.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.9%増の51.00億円とする期初計画を据え置いている。
なお、同日、2025年9月30日を基準日として、同日最終の株主名簿に記載または記録された株主の所有する同社普通株式を、1株につき4株の割合をもって分割することを発表した。
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