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ビジネス
おけいどん式投資メソッド

《億り人が解説》日本の株相場に「トランプ耐性」がついてきたなか、資産2億円のおけいどん氏が期待する「投資先として有望な3つの業界・テーマ」

専門家の間では「日経平均株価は年内に5万円を目指す」との声も(写真:イメージマート)

専門家の間では「日経平均株価は年内に5万円を目指す」との声も(写真:イメージマート)

 トランプ関税交渉の一応の決着などで株式市場をめぐる不透明感が薄れたことを受け、日経平均株価が史上最高値を更新するなど騰勢を強めている。一時的な調整はあるだろうが、専門家の間では「日経平均株価は年内に5万円を目指す」との声もあり、さらなる株価上昇を予想する投資の達人は多い。日米など世界の高配当株・増配株への長期投資でコツコツと2億円の資産を築き、新刊『時をかける貯金ゼロおじさん 35年前に戻った僕が投資でゆっくり「億り人」になる話』(KADOKAWA)が話題の“億り人”投資家・おけいどん氏は、日本株相場の展望、今後も成長が期待できる業界やテーマをどう見ているのか。話を聞いた。

 * * *
 日本株相場の見通しを計るうえで、一番に挙げられることは、米国株相場と同様、トランプ大統領の動向でしょう。トランプ大統領の言動、なかでも「トランプ関税」は相場を大きく左右してきました。日米関税交渉の一定の合意でトランプ関税ショックが和らぐとともに、相場にトランプ大統領への「耐性」がついてきた気配はウェルカムではあります。しかしながら、今後もトランプ大統領の言動次第で相場が揺れる可能性があることは心しておきたいところです。

 政治的要因も注視しなければなりません。参議院選挙で与党は大敗を喫しましたが、政治が不安定になれば株式市場にはマイナスです。また、世界情勢も相場を左右します。ウクライナ・ロシア情勢をはじめ、中東情勢もめまぐるしく変化しています。台湾有事のリスクも忘れてはなりません。

さらに伸びる3つの業界・テーマ

 この情勢下で、どのように投資をすればいいか? 私は日本株も米国株同様、需要が伸びる業界・テーマへの投資が有望だと思います。なかでも次に挙げる3つの業界・テーマは今後、需要がさらに高まるとみており、投資の切り口として注目しています。

【1】半導体
 半導体は、家電、電子機器、自動車、AI(人工知能)、自動運転などに使われています。また、人工衛星、戦闘機などにも欠かせません。つまり、私たちの生活から国防まで世界・社会を広く支えています。経済産業省によると、世界の半導体需要は2030年に2020年と比較して約2倍の規模になるとされています。今後も需要が伸びていくだろうと考えられているわけです。半導体業界は、材料、設計、製造装置、製造などに分かれます。また、製造には「水」や「電力」を必要とするなど関連企業もあります。日本は半導体製造装置や材料、「水」において、世界で存在感があります。

【2】水道インフラ
 日本のインフラは高度経済成長期に集中的に整備されたため、これから急速に老朽化することが懸念されています。ゆえに、インフラを戦略的に維持管理・更新することが求められます。水道インフラもその1つに挙げられます。2025年1月に埼玉県八潮市で下水道管の破損により起きた道路陥没事故は連日報道され、まだ記憶に新しいでしょう。水道管など設備の老朽化問題も深刻化しており、今後、全国的に水道インフラの点検、再整備、更新の需要が伸びることが予想されます。

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