希望的観測で損切りしないことの問題
保有銘柄が下落した時に“いつか株価が戻るだろう”と、ズルズル持ち続けてしまうことに問題があるのだという。
「“今は一時的に下がってるだけ”“いつかは戻る”“戻るんだろうから、売らない”といった考え方が負けパターンになっていました。そうなると、希望的観測というか、占いの世界ですよね。株価が戻るという根拠があって持ち続けるならいいと思うのですが、希望的観測で持ち続ける人はトータルで負け、よくてトントンという印象でしたね。
損切りについての助言をして、僕が接するお客様の“負け”の割合は減ったと思いますが、引き継ぎで受け持つお客様は多くが赤字になっていました。トータルでは7:3で負けている人が多い印象でした」
そうして3年半ほど営業職で勤務した経験を活かし、退職後は決算書などの公開情報を分析して買いの根拠を明確にし、損切りにもルールを設けるといったスタイルになって結果が残せるようになったという。
では、そんなかぶカブキさんが現在、注目するのはどのような銘柄か。関連記事『《2年で元手94万円→1646万円の元証券マンが4銘柄を厳選》10倍株、50倍株を狙うかぶカブキさんが不動産、海底ケーブル、造船の「急成長期待銘柄」を紹介』で詳しく解説していく。
【プロフィール】
かぶカブキ/元証券マンの個人投資家。投資歴17年。元手94万円から、1年11か月で自己資産を17.5倍の1646万円に。現在は6000万円超の資産を運用している。2023年8月、『決算書3分速読から見つける10倍株ときどき50倍株』(KADOKAWA)を上梓。専門知識ゼロでもできる企業分析の手法を確立し、大化け期待株を狙う。