*18:31JST 3日の香港市場概況:香港市場は続落、金融や不動産の下落が足かせ
3日の香港市場は、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比153.12ポイント(0.60%)安の25343.43ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数が58.10ポイント(0.64%)安の9050.02ポイントと続落した。売買代金は2676億4750万香港ドル。
上海総合指数が10年ぶりの高水準で推移しているなか、本土からの資金流入に対する過熱懸念が香港でも意識され、序盤の下げが次第に拡大。中国本土株価は引けにかけて下げ幅を広げ、香港市場にも売り圧力が波及した。一方で金価格の上昇を受け、金鉱株など素材セクターは堅調に推移した。市場心理はやや慎重で、買い戻しには慎重な姿勢が見られた。
ハンセン指数の構成銘柄では、不動産関連の下落が目立った。恒基地産(12/HK)が1.73%安、サンフンカイ地産(16/HK)が2.08%安、雅居楽集団(3383/HK)が3.3%下落した。
また、金融関連も安い。広発証券(1776/HK)が2.9%安、国泰君安証券(2611/HK)が3.5%安、国聯証券(1456/HK)が5.0%安とそろってさえない展開を示した。
一方、金鉱株が逆行高。霊宝黄金(3330/HK)が6.1%高、招金鉱業(1818/HK)が4.0%高、紫金鉱業集団(2899/HK)が1.8%上昇した。金先物が昨夜のNY市場で再び過去最高値を更新したことが買いにつながったもようだ。
中国本土市場も続落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.16%安の3813.56ポイントで取引を終了した。軍需産業や金融などの下落が指数の下げを主導。また、素材や消費関連なども安い。一方、金鉱株やヘルスケア関連が買われた。
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