*11:37JST グッドパッチ Research Memo(7):大型プロジェクトの継続により、既に通期予想業績を上回って推移
■今後の見通し
グッドパッチ<7351>の2025年8月期の通期連結業績は、売上高で前期比28.7%増の5,075百万円、営業利益で同1,397.4%増の517百万円、経常利益で同1,105.6%増の563百万円、純利益で同3,073.8%増の366百万円と、増収増益の見通しだ。
進捗状況として、2025年8月期第3四半期累計業績は、売上高で前年同期比27.8%増の3,835百万円、営業利益で同1,339.7%増の509百万円、経常利益で同1,174.4%増の534百万円、純利益で同3,175.6%増の364百万円で、通期予想の進捗率は、売上高は75.6%、営業利益は98.5%、経常利益は94.9%、純利益は99.5%と、既に通期予想を上回って推移している状況である。
第3四半期の売上高は前年同期比46.1%増の1,366百万円と、大幅な伸びに加え、過去最高の四半期売上高を示した。営業利益も179百万円と好調に推移しており、前年同期の営業赤字から一転して営業利益率は13.1%に大きく改善している。足元の好調な業績は、デザインパートナー事業の大型プロジェクトの継続と、開発パートナーを活用した顧客単価の上昇が主因で、顧客社数は同34.5%増の63.7社、月額平均顧客単価は同10.2%増の6,322千円と高水準を維持している。デザインプラットフォーム事業も堅調に推移し、営業損失も大幅に縮小している。「ReDesigner」は、人材紹介やダイレクトリクルーティング機能の提供が登録者数と契約社数の増加に貢献し、「Strap」は、投資にメリハリをつけることで、収益性の改善につながった。
■株主還元策
通期で10.0円の配当を開始する計画
同社は2025年8月期より1株当たり10.0円の初配を実施する予定である。これまでは、成長過程にあることを踏まえ、必要な内部留保を継続しつつ、事業拡大に向けた投資に充当することで企業価値の向上を図ることが、株主の皆様に対する最大の利益還元につながると考え、創業以来無配を継続してきた。しかしながら、当社では成長投資を行いつつ、健全な財務体質を維持し、投資と株主還元のバランスを適切に図ることが可能であると判断し、当社として初となる剰余金の配当を実施する方針を決定した。今後の配当については、配当性向20%-30%程度を目安とすることを基本方針とする。株主還元は今後も配当に加え、自己株式取得等も含めて機動的かつ適切に判断する方針である。同社は将来のM&Aへの活用を見据え、2024年12月に1.5億円の自己株式取得を完了している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 星 匠)
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