*17:37JST 欧米為替見通し: ドル・円は伸び悩みか、円売り先行も米利下げ幅拡大に思惑
8日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。石破首相の辞任表明を受け、日本の財政懸念を背景に円売り地合いが続く見通し。ただ。前週末の弱い米8月雇用統計を受け利下げ幅拡大の思惑から、ドル売りに振れやすい。
前営業日の取引で米雇用統計を受けてドル売りが優勢となった。この日発表された非農業部門雇用者数は前月比+2.2万人と、市場予想の+7.5万人を大幅に下回り、失業率も悪化。9月利下げを確実視したドル売りが優勢となり、ユーロ・ドルは1.1750ドル台に浮上、ドル・円は146円台後半まで急落した。週末には石破首相が辞任を表明し、日本の財政悪化懸念が浮上。週明けは窓を空けて寄り付き、ドル・円は148円台に再浮上した。
この後の海外市場は日本の財政懸念を背景とする円売りが先行すれば、ドルをはじめ主要通貨は上昇基調が見込まれる。日銀の利上げ観測も縮小し、円売りを支援しよう。一方、フランスの政局懸念でユーロ売りも予想され、ドル選好地合いをサポート。ただ、低調な米雇用統計を受け米長期金利の低下がドルの上値を圧迫しやすく、ドル・円は148円台を中心に伸び悩む公算が大きい。市場では利下げ幅拡大の思惑も広がり、ドル買いを抑制しよう。
【今日の欧米市場の予定】
特になし
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