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資産2.8億円・配当収入700万円、ペリカン氏が“億り人”になるまで 大暴落時も任天堂株を手放さず「マリオに救われた」、危機を経て短期売買から長期保有に投資スタイル転換

ペリカン氏が資産2.5億円を築くまでには、さまざまなドラマがあった(同氏のXより)

ペリカン氏が資産2.8億円を築くまでには、さまざまなドラマがあった(同氏のXより)

 株式投資で億超えの資産を築いた“億り人”の投資遍歴に学べることは多い。高配当株と株主優待株の「ハイブリッド投資」によって40代でFIRE(経済的自立と早期リタイア)を実現した専業投資家のペリカン氏が、投資で築いた資産は約2.8億円。現在は年700万円の配当収入を得て悠々自適な配当金生活を満喫中だが、資産を大きく増やせたのは大ピンチを機に途中で投資スタイルを大転換したおかげと振り返る。同氏に投資遍歴とともに、実践している投資手法を聞いた。

配当金のおかげで耐えられた

 20代半ば頃に投資を始め、IPO投資や短期売買によって資産を約8000万円まで増やしたペリカン氏だが、2008年のリーマン・ショックの際には「値動きの激しい銘柄の売買に集中していたために激しい下落に翻弄され、資産は2000万円台まで激減した」(ペリカン氏。以下「」内、同じ)という。

 この時ばかりは「株式投資をやっていなければよかったと思ったくらいです」と、当時を振り返る。保有していた任天堂(東証プライム・7974)も例外ではなかった。

「保有中の最盛期2008年6月26日に6万3900円をつけたこともある任天堂の株価は、同年9月のリーマン・ショックを機に大幅に下落し、翌10月には2万円台にまで下がりました」

 だが、ペリカン氏は任天堂株を損切りせず、他の銘柄を損切りして生み出した資金でナンピン買い(保有株が買った値段より値下がりした時、その銘柄を買い増して平均購入単価を下げる手法)を繰り返したそうだ。

「任天堂の堅実な財務体質、成長力を信じ、保有と買い増しを続けました。リーマン・ショック前までは値上がり益狙いの投資スタンスだったので、任天堂株を100株買って、株価が少し上がったら売却するという短期売買を繰り返して利益を上げていたこともありました。しかし、リーマン・ショック後は塩漬けになったまま。必然的に長期投資のような形になったわけです。リーマン・ショックで資産が激減したことから、ひたすら本業の仕事に打ち込む日々が続き、株のほうは横目で見ながらという感じでした」

 資産が激減し、含み損で悲惨な状態にもかかわらず、長年耐えられたのは、配当金のおかげだったという。

「塩漬けだった任天堂株でしたが、数十万円単位の配当をもらうことで株価が戻るまで耐えることができました。“マリオに救われた”と思っています」

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