*07:48JST NYの視点:米9月NY連銀製造業景気指数は予想外のマイナス、ISM7カ月活動縮小を示唆、FRBは1年ぶりの利下げへ
米9月NY連銀製造業景気指数は―8.7と、予想外に6月来のマイナスに落ち込んだ。3カ月平均では1月来の高水準を維持しており、底堅いとの見方もあると同時に、新規受注や出荷が大幅に鈍化しており、今後指数が減速する可能性が示唆された。重要項目の新規受注は-19.6と、6月来のマイナスに落ち込み、昨年4月来で最低。出荷も-17.3と、昨年4月以降ほぼ1年超ぶりの低水準に落ち込んだ。
仕入れ価格は46.1と3月来で最低。6か月平均の52.1も下回った。販売価格は21.6で6か月平均の24.7を下回り物価の安定が見られることは連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを正当化する。6か月先のビジネス状況は14.8と、8月の16から低下も新規受注の予想は16.6と16.3から上昇しており、回復を期待。唯一、雇用予想は1.2と、2016年来で最低を記録した。
同項目と類似している10月1日に発表予定の全米の製造業活動を示すISM製造業景況指数の9月分も7カ月連続で50を割り込む活動縮小圏を維持すると見られる。FRBは16日から17日の2日間に開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で1年来の利下げを実施することがほぼ確実視されている。
◇米9月NY連銀製造業景気指数:―8.7(8月11.9)
新規受注:-19.6(15.4)
仕入れ価格:46.1(54.1)
販売価格21.6(22.9)
出荷:-17.3(12.2)
入荷遅滞:0(17.4)
在庫水準:-4.9(-6.4)
受注残:-6.9(-5.5)
雇用者数:-1.2(4.4)
週平均就業時間:-5.1(0.2)
◆6か月先予想
景気指数:14.8(16.0)
新規受注:16.6(16.3)
仕入れ価格:57.8(64.2)
販売価格43.1(41.3)
出荷:13.5(17.9)
入荷遅滞:-2.0(5.5)
在庫水準:4.9(1.8)
受注残:2.9(0.9)
雇用者数:1.2(6.9)
週平均就業時間:2.0(0.0)
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