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リスクは高いが下落局面でも利益を狙える「空売り」を解説 勝てる投資家になるには「相場全体の流れに乗ってロングとショートの使い分けを」の指摘

「空売り」をどう活用するか(「俺がカブ番長!」第8回より。イラスト/スズキサトル)

「空売り」をどう活用するか(「俺がカブ番長!」第8回より。イラスト/スズキサトル)

 株価は上がって下がる動きを繰り返し、いつまでも上がりっぱなしや下がりっぱなしが続くわけではない。まだまだ上がると思った途端に下がり、もうそろそろ上がるだろうと思ったのに底が見えない状況になることは往々にしてある。安いところで買って高いところで売るのが株式投資成功の基本だが、そうなると「上昇局面でなければ儲からない」と考えがちだ。

 しかし、「下落局面でも利益を狙える投資法はある」と個人投資家向けレポートを提供するカブ知恵代表・藤井英敏氏はいう。

 2008~2009年にかけて雑誌『マネーポスト』誌上で連載された情報量満載の株コミック『俺がカブ番長!RETURNS』の監修を担当した藤井氏は、「まずはいまの株価が上昇局面にあるのか、下落局面にあるのか、見極める必要がある」と説く。

「たとえば株価は大きく下がっていないのに、PER(株価収益率)が50倍、60倍などと高くなっている場合があります。株価が割安かどうかを示すPERは株価÷EPS(1株当たり利益)で求めますが、分子に当たる利益が大きく減っているのに、株価は下がっていないとPERは膨らみます。利益が期待できないのに株価だけがそのままというのは理論上は割高な水準ということなので、それは下がってしかるべき株といえます。今の株価だけに注目すると、下落局面を見誤る可能性もあります」(藤井氏、以下同)

 一般的には、直近1年間につけた高値からの下落率が10%を超えると「調整局面」に、20%を超えると「弱気局面」に入るとされるため、直近高値からどれだけ下がっているかもその目安となるだろう。

相場全体の大きな流れに乗る

 そうした下落局面でも利益を狙える投資法とは何か。

 たとえば、2025年4月にトランプ米大統領が「相互関税」を発表したのを機に「関税ショック」に見舞われ、その直後から「関税の影響を受ける『外需』よりも『内需』関連が注目」などといわれ、内需関連銘柄を中心に「守り」を固める投資家も少なくなかった。

「しかし、より確実に儲けようとすれば、相場全体の流れについていく方が勝てる確率は高まります。下げ相場で、あえて下がりにくい銘柄を探すよりは、下げトレンドに乗って儲けられる銘柄の方が効率がいい。それを実現できるのが、高い時に売っておいて安くなったところで買い戻す『空売り(信用売り)』です」

次のページ:相場全体が下落局面ならショートに専念

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