主なネット証券会社の手数料一覧
ネット証券のなかでの違い
同じ商品を買うのに手数料が安いに越したことはなく、ネット証券のなかで違いがあることも知っておきたい。
ネット証券で個別銘柄を買う際、約定代金(売買が成立した金額)によって売買手数料が異なるのが一般的だが、いち早く手数料の無料化を打ち出したのが楽天証券とSBI証券だ。
楽天証券は約定代金が100万円以下なら基本的に無料(ポイント還元されないが約定代金にかかわらず無料になる「ゼロコース」もある)、SBI証券は取引報告書などを電子交付に設定すれば無料なので、普通の取引をしていれば、ほぼ手数料がかからない。
さらにGMOクリック証券は9月1日から「条件なしで完全無料」を打ち出している。個別株や投資信託の手数料を約定代金にかかわらず完全無料化した。主なネット証券の手数料は別表にまとめた通りだ。
加えてネット証券では、ポイント還元も充実している。保有金額に応じてポイントが付与されたり、貯まったポイントで投資信託や株式を買ったりすることも可能だ。
「楽天証券なら楽天ポイント、SBI証券ならVポイントやPontaポイント、dポイントが貯まるなど、自分が普段使っているポイント経済圏で選ぶ手もあります」(風呂内氏)
取り扱う「商品ラインナップの豊富さ」「手数料の安さ」、そして「ポイントの使い勝手」などを判断基準に、少しでもお得な証券会社選びを心がけたい。
ちなみに、ネット証券で口座開設する場合、名前や住所、投資経験といった必要事項を入力して、免許証などの本人確認書類を撮影した写真をアップロードすれば、数日後にログインIDやパスワードが記載された書類が届き、取引を始められる。
「パソコン上での手続きが難しい場合は書類のやりとりで開設できますが、1週間ほどかかる。口座開設にはある程度の手間や時間がかかるので、まず開設だけはしておいて、“投資を始めたい時に始められる状態”にしておくという考え方もあります」(風呂内氏)
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※週刊ポスト2025年10月17・24日号