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FiscoNews

【注目トピックス 外国株】16日の香港市場概況:ハンセン指数は小反落、ITなどハイテク株の下落が足かせ

*18:24JST 16日の香港市場概況:ハンセン指数は小反落、ITなどハイテク株の下落が足かせ
16日の香港市場は、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比22.09ポイント(0.09%)安の25888.51ポイントと小反落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は8.55ポイント(0.09%)高の9259.46ポイントと小幅に続伸した。

米中デカップリング懸念や通商摩擦再燃リスクが市場のセンチメントを抑えた。一方、中国国内経済や政策期待が下支え材料として意識された。

中国本土系のハイテク株が軟調に推移、特に電気自動車(EV)関連銘柄に対する懸念が売りを誘発した。EVセクターでは需給見通しや補助金見直しリスクが意識され、複数銘柄で目立つ下落となった。通貨・資本規制や中国側の技術規制強化観測も、ハイテク分野に対する不透明感を強めた。他方、銀行や生保など本土系金融株には買いが向かい、下支え要素となった。終盤には一時的な買い戻しも入り、下落幅限定での引けとなった。市場参加者は引き続き米中関係の動向や中国の政策対応に注目しており、次の手掛かり材料待ちの展開であった。

ハンセン指数の構成銘柄では、情報技術セクターの下げが際立った。小米集団(1810/HK)が3.6%安、SMIC(0981/HK)が2.8%安、百度(9888/HK)が1.7%安と続落。米中対立の長期化懸念に加え、半導体関連への米国の規制強化観測が圧迫要因となった。加えて、業績見通しに慎重姿勢が強まったこともテック株全体の売りを誘発した。終日を通して売りが優勢となり、セクター全体の重荷となった。

不動産セクターでも下落が目立ち、新鴻基地產(0016/HK)が1.8%安、恒隆地産(0101/HK)が2.3%安、長江実業(1113/HK)が0.6%安と軟調。金利先高観の継続と取引低迷を背景に、住宅販売や商業物件収益の鈍化懸念が広がった。

反面、金融セクターが相場を支えた。中国人寿保険(2628/HK)が4.8%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.1%高、中国建設銀行(0939/HK)が1.7%高と堅調。国債利回りの安定推移と、業績回復期待が背景にあるとみられる。また、教育や消費関連にも買いが入り、新東方教育科技(9901/HK)が8.9%高、泡泡瑪特(9992/HK)が5.6%高となった。セクター循環の流れを受けた買いが一部銘柄に波及した。

中国本土市場は小幅続伸。主要指標の上海総合指数は前日比0.10%高の3916.23ポイントで取引を終了した。

<AK>

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