「最初にゴールを共有すべき」マチアプユーザーのコスパ感覚
普段からマッチングアプリを利用している会社員男性・Bさん(25歳・不動産業)は、「交際0日婚はコスパがいい」という。
「最近、大学や職場の先輩で、マチアプ経由で結婚する人が増えている印象です。僕も利用していて、これまで3人マチアプで出会った彼女がいました。ただ、男性側は彼女探し、女性側は結婚相手探し、と目的がずれているケースが多い。その認識違いで、結局別れてしまうと、お互い無駄な時間を過ごすことになりますよね。
僕は、結婚したいと思ったら、アプリで出会ってすぐに『結婚したい、いつまでに入籍したい』と伝える予定です。正直、容姿がタイプの相手で、かつ、しっかりと仕事をしている人、生活の条件が一致している相手なら、すぐにでも結婚していいと思う。ゴールを共有せずに交際だけするなら、その時間がもったいないし、遊べる時間が減るので機会損失です。交際0日婚は経済合理性の面からも正しい選択だと思っています」(Bさん)
恋愛感情は不要、信頼できる生活のパートナーがほしい
恋愛感情を抜きにして生涯のパートナーが欲しい、という声もある。都内のネイルサロンでネイリストをしている女性・Bさん(24歳)も、「交際0日」で親友と結婚するのが理想的だという。
「もともと『エレガント人生』の2人のファンで、動画をよく見ていました。今回、結婚報告があり、しかも交際0日での結婚ということでびっくりしましたが、一番の感情は『うらやましい!』というものでした。とくに、祥子ちゃんの『飲み友達として親交を深めてきた中込さん』という表現も素敵だし、2人のネタのなかではカップルネタも多数あり、一緒に一つの目的に向かって協力している関係が理想的だなと思いますね。
そもそも、私は好きな相手と、必ずしも恋愛関係になる必要はないと思っています。それよりも、信頼できる生活のパートナーが欲しい。家事分担をしたり、一緒に仕事の悩みを聞き合ったり、お互いの調整を応援し合えたり……。そういう関係が理想なので、必ずしも恋人期間はいらないかな、と思っています。このスタンスに共感してくれる相手と出会えたら結婚したいですね」(Cさん)
「交際0日婚」は一見するとリスキーな選択のように思える。しかし、Z世代男女のなかには、親友として長期間、信頼関係を築いたうえでの「友情結婚」であれば違和感はない、という声は少なくない。少子化が進むなか、結婚に対する価値観も変容しつつあるのかもしれない。