賞金総額3億円超えの大会
USLPGAツアーのアジアシリーズとして開催される「TOTOジャパンクラシック」だ。優勝者には翌年からのLPGAのシード権が与えられる。昨年優勝した竹田麗央は優勝資格で今シーズンから参戦しているが、現在LPGAの賞金ランキング4位で269万ドル(4億4400万円=1ドル150円換算、以下同)を稼ぎ出している。
そもそも「TOTOジャパンクラシック」自体の賞金が破格だ。ドル建てで設定されており、賞金総額は210万ドル(3億1500万円)。優勝賞金は総額の15%の31万5000ドル(約4700万円)の予定だ。ただでさえ米ツアーの賞金額が高いうえに、折からの“円安効果”で円換算の額が高まるわけだ。佐久間が同大会を制すれば、一気に2億5000万円の大台も目前となる。
11月6日に開幕する「TOTOジャパンクラシック」への出場資格がある日本女子プロ協会所属のプロは35人。メルセデス・ランキング35位までに出場資格が与えられるが、今年は国際ツアー登録の3人と欠場中の小祝さくらの4人分が繰り下がり、39位までが当確となる。このなかには菅、荒木、入谷など新人を含めた初出場者が8人もいる。とりわけ価値のある栄冠に輝くことはできるか。
こうした賞金の“日米格差”が広がり、日本のトップ選手の米国ツアーへの流出が相次いでいるという面もある。関連記事『山下美夢有が制した「全英女子オープン」の優勝賞金は2億円超で6年前の渋野日向子の2倍以上! どこまでも高額化する米女子ツアーの賞金事情』では、米女子ツアーの賞金事情を詳しく解説している。