*11:41JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):住友ファーマ、住友電工、イオレ
ファナック<6954>:5284円(+375円)
大幅続伸。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は435億円で前年同期比2.1%増となり、4-6月期の水準を小幅に上振れ。通期予想は従来の1595億円から1759億円、前期比10.7%増に上方修正している。市場コンセンサスは1700億円程度であったとみられる。値上げの進捗や工場稼働率の改善などが上振れ要因としているもよう。7-9月期受注高も2053億円で前年同期比10.6%増、ロボットを中心に堅調推移。
住友電工<5802>:6369円(+719円)
大幅続伸。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は1530億円で前年同期比28.2%増となり、従来計画の1230億円を上回る着地になっている。通期予想は従来の2950億円から3400億円、前期比6.0%増と一転増益予想に上方修正。コンセンサスは3100億円レベルであった。年間配当金見通しも100円から118円に引き上げへ。米関税によるマイナス影響の軽減などで、自動車関連事業の上振れが大きくなっている。
アルプスアル<6770>:2186.5円(+240.5円)
大幅続伸。先週末に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は175億円で前年同期比75.1%増となり、市場予想のほぼ2倍の水準となっている。通期予想は従来の250億円から320億円、前期比6.2%減にまで上方修正し、270億円程度のコンセンサスを大幅に上回っている。アクチュエータ需要の上振れ、為替の円安効果、関税影響の軽減などが背景となっているもよう。
住友ファーマ<4506>:2084.5円(+400円)
ストップ高。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は962億円で前年同期82億円の赤字から大幅に回復している。従来予想であった690億円も大幅に上回る着地へ。つれて、通期予想は従来の540億円から980億円、前期比3.4倍の水準にまで上方修正。抗がん剤オルゴビクスや過活動膀胱治療薬ジェムテサが好調で、製品売上計画を上方修正したことによるもの。極めて高い進捗率となっており、一段の上振れ余地も意識される展開に。
レーザーテック<6920>:31750円(+3340円)
大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は267億円で前年同期比67.9%増となり、200億円程度であった市場予想を大きく上回っている。据え置きの通期予想850億円、前期比30.8%減は据え置いているものの、進捗率は31.4%の水準にも達している。また、ACTISの新製品であるA200リリースも発表している。A150対比で3倍のスループットを実現しているもようであり、今後の受注回復への期待にもつながる格好へ。
Kudan<4425>:1057円(+104円)
急騰。26年3月期の業績予想の上方修正を発表し、好材料視されている。売上高を7.00億円から9.20~10.20億円(31.4~45.7%増)へ、営業損益を7.80億円の赤字から7.30億円~7.70億円の赤字に上方修正した。ロボティクス分野における国策案件について、委託側からの承認・支払いプロセスが進捗し、初回入金が確定したことを理由としている。構造的なコスト低減については期首計画に対して一部遅延があるものの、期末にかけては当初想定どおりの水準に到達する見込みとしている。
TDSE<7046>:1669円(+9円)
続伸。26年3月期の業績予想の下方修正を発表している。売上高を31.60億円から30.00億円(5.1%減)へ、経常利益を2.20億円から2.04億円(7.3%減)へ下方修正した。売上高の計画遂行率が低く推移したことに加え、コンサルティング事業強化のための人件費増加、新設のAIエージェント部門立ち上げに伴う人件費及び外注費の増加が理由としている。中期経営計画における達成目標も修正したが、配当予想については25年5月14日に公表した予想に変更はない。
イオレ<2334>:3515円(+420円)
急騰。SBIホールディングスの連結子会社で暗号資産交換業を営むSBI VCトレードと連携し、SBI VCトレードが提供する「SBIVC for Prime」を通じた同社ビットコインの取引・保管・運用を皮切りに、トレジャリー実務と制度対応における連携を基軸とした取り組みを開始すると発表、好材料視されている。SBI VCトレードとの連携を起点に、取得(トレジャリー)-保管-事業活用の各プロセスを段階的に高度化し、暗号資産インカムの安定性と説明責任の水準を引き上げていくとしている。
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