トランプ大統領の動向が米国の株式市場に与える影響は様々(Getty Images)
トランプ大統領の言動で世界中のマーケットが振り回されているように見えるなか、お膝元である米国の株式相場は依然として強さを見せており、主要3指数(NYダウ、S&P500、NASDAQ総合)はいずれも最高値圏で推移している。一方、日本では積極財政・金融緩和を掲げる高市早苗氏が首相に就任したことで株高ムードに沸いている。日経平均株価も大幅に上昇し、史上初めて5万円を突破。そうしたなか、米国株を専門とする個人投資家で“億り人”のまーしーさんに、日米の今後の相場見通しについて聞いた。
会社員として働きながら25歳の時に投資を始め、年収300万円台から33歳で金融資産1億円を突破したまーしーさん。大きな成功を掴めたのは「米国株」に特化して投資を続けてきたことが要因だと語る。
「私は米国株への投資はかなり勝算が高いと思っています。世界に株式市場というものができてから200年以上経っているのですが、米国のS&P500やNYダウといったインデックス(指数)は基本的に右肩上がりに伸びてきたからです。もちろん、200年の歴史のなかで一時的に停滞した時期は何度かありましたが、最長でも15年くらいで上昇基調に転じている。過去のデータ上は、長期的に保有していればマイナスにならないという考え方ができる。コロナ以後の世界の株式市場を見ても、欧州や日本が停滞していたなかで米国はいち早く立ち直り、ひとり勝ちの状態が続いていました。
また日本などに比べ、株主を守り、株主のために利益を分配するという方針がしっかり根付いていることも米国株の強みです。投機(短期的な大きな利益を狙う)と投資(中長期的な利益を狙う)の違いを考えると、投機だったら新興国などの割安株を買っておけば何かをきっかけに急激に伸びるということもあります。でも、長期的にしっかりお金を増やしていきたいということであれば、米国株が一番良いと思います」(まーしーさん、以下同)
