*17:25JST 欧米為替見通し: ドル・円は伸び悩みか、米利下げ観測後退も円売り抑制で
6日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米経済指標で景況感が改善すれば、追加利下げ観測後退でドル買い継続の見通し。ただ、前日に日本政府による円安牽制で円売りは弱まり、ドルの重石となりそうだ。
前日発表された米経済指標でADP雇用報告は10月の民間雇用者数が予想を上回ったほか、ISM非製造業景況指数も8カ月ぶりの高水準となり、米景気の底堅さが意識された。それを受けて米金利高・ドル高に振れ、ユーロ・ドルは1.1460ドル付近に軟化、ドル・円は154円前半に浮上。本日アジア市場で日経平均株価が大きく切り返し、リスク選好の円売りが先行。ただ、ドル・円は円売り一服で154円を割り込む展開となった。
この後の海外市場は米金融政策にらみ。ミシガン大学消費者態度指数が予想通り改善を示せば、景気回復を見込んだドル買いが入りやすい。また、連邦準備制度理事会(FRB)の年内利下げ観測は一段と後退し、ドルの押し上げ要因に。ただ、翌日の雇用統計が発表見送りとなるとの見方もあり、投資家は積極的なポジション構築を控える可能性もあろう。また、日本の円安牽制のほか今後の日銀による追加利上げも意識され、円売りは抑制されそうだ。
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 スイス・10月失業率(予想:3.0%、9月:2.8%)
・19:00 ユーロ圏・9月小売売上高(8月:前月比+0.1%)
・21:00 英中央銀行政策金利発表(予想:4.00%)
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数
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