「サナエノミクス」が本格始動した際にどのような銘柄に注目が集まるのか(写真/AFP=時事)
株価が10倍になるような「テンバガー(10倍株)」を見つけるのは簡単ではないが、歴戦の“億り人”にもテンバガーを達成した猛者は多い。そんな「10倍株ハンター」たちの中には、「高市トレード」の波をうまく活用しようとする者もいる。
割安成長株への超分散投資で資産10億円を達成した個人投資家のDAIBOUCHOU氏は、「高市政権の『サナエノミクス』が動き出せば、大型株の好業績の恩恵を受ける小型株もたくさん出てくるはず」と見る。
「アドバンテストをはじめ半導体関連の大型株が急騰していますが、中小型株のローツェなども要注目でしょう。業績も株価も底打ちからの反発が期待できるのではないかと見ています」
元証券マンの個人投資家で『決算書3分速読から見つける10倍株ときどき50倍株』の著者・かぶカブキ氏は、この“上げ潮相場”について「高市トレードの側面もあるが、AIのデータセンター関連のハード製造装置や半導体の材料・部材が伸びている状況が何よりも大きい」と見る。
「AIバブルがはじける心配より、まだまだ上がるという期待のほうが大きい。だとすれば半導体関連の中小型株も狙えるタイミングが出てくる」
そのタイミングは「11月中旬」という。
「10月はIPO(新規上場)が相次ぎ、個人投資家の資金がIPOに流れたため、中小型株が弱かった。11月はIPOが少なく、中小型株シフトが進みそうなので、見直し買いが期待できます。半導体関連なら、先行投資で減益となっている東洋合成工業などに今後の大化けを期待したい」
