*07:51JST 10日の米国市場ダイジェスト:NYダウは381ドル高、ハイテクの回復を好感
■NY株式:NYダウは381ドル高、ハイテクの回復を好感
米国株式市場は上昇。ダウ平均は381.53ドル高の47368.63ドル、ナスダックは522.64ポイント高の23527.18で取引を終了した。
政府機関閉鎖終了が近づいたとの期待に寄り付き後、上昇。ジョンソン下院議長が速やかな採決を呼びかけ期待感が高まり、さらに、半導体のエヌビディア(NVDA)などハイテクの回復が相場を押し上げ、終日堅調に推移した。終盤にかけ、上げ幅を拡大し、終了。セクター別では半導体・同製造装置、自動車・自動車部品が上昇した一方で、家庭・パーソナル用品が下落した。
半導体のエヌビディア(NVDA)は人工知能(AI)需要期待が根強く、上昇。統合レアアース生産企業のMPマテリアルズ(MP)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。製薬会社のイーライ・リリー(LLY)はAI生成リサーチ開始を発表し、上昇。レストランチェーン運営のパパ・ジョンズ・インターナショナル(PZZA)は投資会社による同社に対する現金買収で合意に近いと報じられ、上昇した。航空会社のデルタ(DAL)やアメリカン(AAL)は政府機関閉鎖に加え悪天候による運航停止で収益減が警戒され、それぞれ下落した。
AI特化型GPUクラウドインフラのコアウィーブ(CRWV)は取引終了後に四半期決算を発表。内容を受け時間外取り引きで売り買いが交錯している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米政府機関の閉鎖終了への期待でリスクオン
10日のニューヨーク外為市場でドル・円は154円15銭から153円89銭まで下落し、154円12銭で引けた。米政府機関の閉鎖終了期待が強まり、リスク選好の動きやドル買いが優勢となった。同時に、日銀公表の10月会合の主な意見を受け、12月の利上げ観測が強まり、円売り、円買いが交錯した。
ユーロ・ドルは1.1578ドルへ上昇後、1.1541ドルまで下落し、1.1559ドルで引けた。ユーロ・円は178円40銭から177円74銭まで下落した。ポンド・ドルは1.3191ドルまで上昇後、1.3146ドルまで下落。ドル・スイスは0.8067フランへ上昇後、0.8044フランまで下落した。スイスは米国と関税率15%で合意に近いとの関係筋の話が報じられた。
■NY原油:強含みで60.13ドル、59ドル台半ばで押し目買いが入る
NY原油先物12月限は強含み(NYMEX原油12月限終値:60.13 ↑0.38)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比+0.38ドル(+0.64%)の60.13ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは59.41-60.48ドル。ロンドン市場で60.48まで買われた後、米国市場の後半にかけて59.41ドルまで売られたが、押し目買いが入ったことで反転。通常取引終了後の時間外取引で60.20ドルまで戻した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 53.42ドル +0.22ドル(+0.41%)
モルガン・スタンレー(MS) 165.05ドル +2.69ドル(+1.65%)
ゴールドマン・サックス(GS)797.20ドル +10.86ドル(+1.38%)
インテル(INTC) 38.45ドル +0.32ドル(+0.83%)
アップル(AAPL) 269.43ドル +0.96ドル(+0.35%)
アルファベット(GOOG) 290.59ドル +10.89ドル(+3.89%)
メタ(META) 631.76ドル +10.05ドル(+1.61%)
キャタピラー(CAT) 570.85ドル +7.75ドル(+1.37%)
アルコア(AA) 38.79ドル +1.47ドル(+3.93%)
ウォルマート(WMT) 102.42ドル -0.17ドル(-0.16%)
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