[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;51314.04;+402.28TOPIX;3336.44;+19.02
[寄り付き概況]
11日の日経平均は402.28円高の51314.04円と続伸して取引を開始した。前日10日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は381.53ドル高の47368.63ドル、ナスダックは522.64ポイント高の23527.18で取引を終了した。政府機関閉鎖終了が近づいたとの期待に寄り付き後、上昇。ジョンソン下院議長が速やかな採決を呼びかけ期待感が高まり、さらに、半導体のエヌビディア(NVDA)などハイテクの回復が相場を押し上げ、終日堅調に推移。終盤にかけ、上げ幅を拡大した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が2.27%上昇、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3.02%上昇と、ダウ平均(0.81%上昇)と比べ上昇率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。また、国内主要企業の4-9月期決算発表が続いており、好決算・好業績銘柄への物色意欲が引き続き株価下支え要因となった。一方、昨日の日経平均が600円を超す上げとなったことから短期的な利益確定売りや戻り待ちの売りが出やすかった。また、主要企業の決算発表に関心が向く中、今日は取引終了後にソフトバンクG<9984>が4-9月期決算を発表することから、これを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあるが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された9月の国際収支状況(速報)によると、経常収支は4兆4833億円の黒字。前年同月に比べ2兆9458億円黒字幅が拡大した。QUICKがまとめた民間予測の中央値は2兆4433億円の黒字だった。
セクター別では、非鉄金属、電気機器、銀行業、石油石炭製品、その他製品などが値上がり率上位、海運業、パルプ・紙、陸運業、建設業、食料品などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、DeNA<2432>、日製鋼所<5631>、TOWA<6315>、古河電工<5801>、ANA<9202>、ルネサス<6723>、フジクラ<5803>、富士通<6702>、ソフトバンクG<9984>、イビデン<4062>、リクルートHD<6098>、味の素<2802>、ニデック<6594>、住友電工<5802>、日東紡<3110>、ファーストリテ<
9983>などが上昇。他方、三菱地所<8802>、KOKUSAI<6525>、川崎重<7012>、IHI<7013>、良品計画<7453>、キーエンス<6861>、住友鉱<5713>、ホンダ<7267>、三菱商<8058>などが下落している。
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