*07:40JST NYの視点:【今週の注目イベント】FOMC議事録、加、英、日本のCPI
今週は12月連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げの行方が不透明となる中、10月28-29日に開催されたFOMC会合の議事要旨に注目される。さらに、9月の雇用統計も発表されるため、注目される。
10月28-29日に開催分FOMC会合の議事要旨で、追加利下げを巡る当局者の考えをさらに明らかにする。連邦準備制度理事会(FRB)はこの会合で25ベーシスポイントの利下げを決定、バランスシートの解消(償還に伴う保有証券減少)を12月1日で終了すると明らかにした。米国の労働市場の減速を受け、市場は12月の利下げを確実視していたが、会合後の会見でパウエルFRB議長は、12月の利下げを巡り「決定事項ではない」としたため、利下げ確率が急速に低下した。
その後も、労働市場のリスクよりもインフレリスクが上回るとのFRB高官の発言が目立つ。FRBはすでに「鉱工業生産統計の18日発表を延期する」と発表。一方、労働統計局が20日に発表予定の9月分で労働市場の減速が示されると、利下げ観測が再び強まる可能性も残る。
そのほか、カナダや英国、日本の物価統計も注目材料となる。10月の日本の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品とエネルギーを除いたコアCPIが3.1%上昇と、前月の3.0%から加速したと予想されている。日銀の12月利上げ観測を正当化すると、円買いが優勢となる可能性がある。
■今週の主な注目イベント
●米国
17日:NY連銀製造業活動指数、ウォラーFRB理事、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、ウィリアムズ米NY連銀総裁が講演
18日:バーキン米リッチモンド連銀総裁、ローガン米ダラス連銀総裁が講演
19日FOMC議事録、ウィリアムズ米NY連銀総裁講演
20日:9月雇用統計、中古住宅販売、グールズビー米シカゴ連銀総裁が講演
21日:ミシガン大消費者信頼感、製造業PMI
●加
17日:CPI、住宅着工
21日:小売売上高
●日本
17日:GDP、鉱工業生産
19日:貿易収支、機械受注
21日:CPI、製造業PMI
●欧州
17日:デキンドスECB副総裁が講演
19日:ユーロ圏CPI
21日:ユーロ圏製造業PMI
●英国
19日:CPI
21日:製造業PMI、小売売上
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