*07:31JST 21日の米国市場ダイジェスト:NYダウは493ドル高、利下げ期待再燃やハイテクが支援
■NY株式:NYダウは493ドル高、利下げ期待再燃やハイテクが支援
米国株式市場は反発。ダウ平均493.15ドル高の46245.41ドル、ナスダックは195.04ポイント高の22273.09で取引を終了した。
年内の利下げ期待が再燃し、寄り付き後、大幅高。アルファベット(GOOG)など一部ハイテクの上昇も支援し、続伸した。トランプ政権が半導体エヌビディア(NVDA)の一部半導体の対中輸出を承認する可能性が報じられると一段高となった。金利の低下も支援し、終日堅調に推移し、終盤にかけ上げ幅を拡大し、終了。セクター別では耐久消費財・アパレル、消費サービスが上昇した。
検索大手のグーグル運営のアルファベット(GOOG)は同社の人工知能(AI)技術を巡る進展で「チャットGPT」を運営するAI開発会社、オープンAIの脅威になる可能性が報じられ、期待感に買われた。半導体のエヌビディア(NVDA)はトランプ政権がAI向け半導体「H200」の対中輸出承認を検討しているとの報道で期待感が広がったが、上昇を維持できず下落。
カジュアル衣料小売りのギャップ(GAP)は第3四半期決算で既存店売上が予想を上回ったほか、アナリストが目標株価を引き上げ、上昇。中小企業の財務管理用ソフトウエア・ソリューションを開発、販売のインテュィット(INTU)はAI活用のサービス需要が強く、第1四半期の売上が伸び、上昇。航空会社のアメリカン(AAL)やユナイテッド・エアラインズ(UAL)、デルタ(DAL)は感謝祭休暇期間中に「過去最多の乗客数を見込む」との業界団体の見通しを受け期待感にそれぞれ買われた。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は27.84から22.54まで低下した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米12月利下げ確率上昇、ドルは伸び悩む
21日のニューヨーク外為市場でドル・円は156円97銭へ強含んだのち、156円20銭まで下落し、156円48銭で引けた。NY連銀のウィリアムズ総裁のハト派発言や米11月ミシガン大消費者信頼感指数、期待インフレ率の低下で、12月連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が上昇し、ドル売りが優勢となった。日銀の増審議委員の発言を受け、追加利上げ観測が再燃したほか、日本当局による円安是正介入を警戒し、円売りも後退した。
ユーロ・ドルは1.1527ドルから1.1491ドルまで下落し、1.1514ドルで引けた。ユーロ圏11月製造業PMIが予想外の活動縮小圏に落ち込みユーロ売り圧力となった。ユーロ・円は180円72銭から179円77銭まで下落した。日欧金利差縮小観測が強まった。ポンド・ドルは1.3070ドルから1.3108ドルまで上昇。ドル・スイスは0.8060フランから0.8099フランまで上昇した。
■NY原油:軟調推移、需給緩和の思惑残る
NYMEX原油1月限終値:58.06 ↓0.94
21日のNY原油先物1月限は軟調推移。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比-0.94ドル(-1.59%)の58.06ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは57.38-58.80ドル。アジア市場の序盤で58.80ドルまで買われたが、その後はじり安となり終盤にかけて58ドルを下回った。米国市場の序盤にかけて58.61ドルまで戻したが、需給緩和の思惑は消えていないため、57.38ドルまで反落。通常取引終了後の時間外取引では主に57.80ドルを挟んだ水準で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 51.56ドル +0.56ドル(+1.09%)
モルガン・スタンレー(MS) 158.17ドル -0.53ドル(-0.33%)
ゴールドマン・サックス(GS)774.03ドル +0.33ドル(+0.04%)
インテル(INTC) 34.50ドル +0.88ドル(+2.61%)
アップル(AAPL) 271.49ドル +5.24ドル(+1.96%)
アルファベット(GOOG) 299.65ドル +9.67ドル(+3.33%)
メタ(META) 594.25ドル +5.10ドル(+0.86%)
キャタピラー(CAT) 550.43ドル +4.30ドル(+0.78%)
アルコア(AA) 36.34ドル +0.51ドル(+1.42%)
ウォルマート(WMT) 105.32ドル -1.79ドル(-1.67%)
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