投資信託の売却をするならいつ?(イメージ)
株式市場が大きな上昇や下落を繰り返す中で、日々の値動きに落ち着かないと感じる人も少なくないだろう。投資信託を保有していれば、利益確定や損切りを検討することもあるだろうが、個別株と違って売り時を見極めるのが難しい側面もある。ではどのようなタイミングで決めればよいのか。『世界一楽しい!会社四季報の読み方』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第168回は、「投資信託の売却時期」について。
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日経平均株価が4万円、5万円と上昇するにつれて、1日に上にも下にも1000円以上動くことが多くなってきました。日本株の投資信託を保有している人は、「急騰したときには利益確定しておいたほうがよいのではないか?」「急落したときには売っておいたほうがよいのではないか?」と落ち着かない日々が続いているかもしれません。
日本株だけでなく、ナスダック指数やS&P500も史上最高値の更新が続いていたあと、やや下落が続いています。米国株中心の投資信託を保有している人たちも、ソワソワしていることでしょう。
投資信託は、個別株とちがって決算発表のような明確な区切りがないため、売るタイミングがなかなか難しいものです。売却の時期を明確に決めている投資家は、実際には少ないのではないでしょうか。
おそらく、多くの人が老後の資産形成を目的に投資信託を長期保有していると思います。したがって、現役世代のうちは、日々の値動きは気にせず、見守るくらいの気持ちで“ほったらかし”にしておくのがよいでしょう。
では、どのようなときに投資信託は売るべきなのでしょうか?
