*06:48JST NY株式:NYダウは664ドル高、年内の利下げ期待高まる
米国株式市場は続伸。ダウ平均664.18ドル高の47112.45ドル、ナスダックは153.58ポイント高の23025.59で取引を終了した。
雇用関連指標や小売売上高が予想を下回り年内の利下げ期待が高まったが、一部ハイテクが重しとなり、寄り付き後、まちまち。その後、消費者信頼感指数の低下や、次期FRB議長候補として国家経済会議(NEC)のハセット委員長が「最有力候補」と伝えられると12月の利下げ確率がさらに上昇し金利安が好感されダウは一段高となった。ナスダックも終盤にかけて下げを消し、終了。セクター別では耐久消費財・アパレル、消費者サービスが上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。
検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)はソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)がグーグルの人工知能(AI)チップ導入を協議しているとの報道で、買われた。メタ・プラットフォームズ(META)も上昇。競合となる半導体のエヌビディア(NVDA)やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は競争激化を警戒し、それぞれ売られた。
カジュアル衣料品小売のアバークロンビー&フィッチ(ANF)は第3四半期決算で売上が強く、通期見通しを引き上げ、上昇。同業のギャップ(GAP)も連れ高となった。百貨店のコールズ(KSS)は第3四半期決算で予想外に調整後の1株当たり利益を計上、既存店売上の通期見通しを上方修正し、上昇。家電量販チェーンのベスト・バイ(BBY)も第3四半期決算で売上高が増加し、通期見通しを上方修正し、買われた。
コンピューターメーカーのデル・テクノロジー(DELL)は取引終了後に第3四半期決算を発表。売上高は予想に満たなかったが、AI出荷増で通期見通しを上方修正し、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
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