12月5日から放映されているCMでは、(左から)佐久間宣行氏、はじめしゃちょー、藤田ニコル、ビッグクラッピーが出演している(プレスリリースより)
不発に終わった『PACHI-PACHI-7』の最初の取り組み
2025年4月には「PACHI-PACHI-7」のプロジェクトがスタート。YouTuberのはじめしゃちょー、東海オンエア、ヘラヘラ三銃士、お笑いコンビ・さらば青春の光、タレント・福留光帆、テレビプロデューサー・佐久間宣行氏、そして“拍手ロボット”のビッグクラッピーの7組が「PACHI-PACHI-7」というユニットのメンバーとなり、それぞれがパチンコ・パチスロの魅力を伝えるための動画コンテンツを発表するというものだ。
「最初の『PACHI-PACHI-7』では、メンバーたちがパチンコ関連の動画を公開しましたが、ネット上で大きく話題になるところまでは行きませんでした。4月に始まって10月には企画が終了したようで、ホール内に掲示されていたポスターなども撤去されています」
パチンコ・パチスロ関連企業による団体、日本遊技関連事業協会(日遊協)が2025年11月に発表した『パチンコプレイヤー調査2025』によると、「PACHI-PACHI-7」プロジェクトの認知度は、パチンコ遊技者が約63%、非遊技者が約7%だったという。パチンコ遊技者の回答の内訳は「知っている」が32.5%、「聞いたことはあるがよくわからない」が30.8%だった。
「パチンコユーザーの間でも3割ほどしか『PACHI-PACHI-7』の内容や目的が伝わっていなかったということです。効果を測定するのは難しいとはいえ、人気YouTuberや有名タレントを起用したキャンペーンとしては物足りないと言わざるを得ない。
ただ、そもそもパチンコ・パチスロは特殊な娯楽。その世界に触れている人にしかわからない楽しみ方、専門用語がたくさんあり、魅力を新規ユーザーに伝えるハードルは高いんですよね。『PACHI-PACHI-7』のメンバーとなった最初の7組は、パチンコに明るい人もいればそうではない人もいます。完全な初心者がパチンコの魅力を伝えようとしても、なかなか上手くいかないのは当然。かといってコアなパチンコユーザーが発信しても、新規ユーザーには刺さりにくい。この塩梅は本当に難しく、簡単に結果が出ないのも仕方ないことでしょう」
