2025年10月、志水氏の運用資産は11億5000万円目前まで達した
年が明けて早々に史上最高値を突破した日経平均株価だが、2026年はどんな相場展開になるのか。元ネットワークSEの専業投資家・志水雅己氏は、30歳を目前にして預金1000万円を元手に投資信託を始め(その後200万円ずつ計1000万円の自己資金を追加投入)、“ほったらかし”にしていたところ15年後の2018年に6000万円に増えていたという。この資金を元手に個別株投資に転じ、仕事を辞めて専業投資家になった。
コロナショックを経て、銘柄選定の軸足を「配当」と「国策」に移し、リスクを取るべく米国株にも投資を始めた。コロナショック時には7000万円に落ち込んだ資産だったが、そこから6年足らずの現在は8億5000万円にまで増やすことができたという。保有する米国株の変動が大きいものの、資産は最大で11億5000万円近くにもなったこともある。そんな志水氏が成功と失敗を繰り返した波乱の投資人生を振り返った。
銀行任せで2000万円が6000万円に
「高校卒業後、ネットワークSEとして働き始め、海外勤務も含めていくつかの職場を経験しました。実家暮らしで家賃もかからないうえに、仕事が忙しく夜中の2時、3時まで働くのがザラという時期もあり、黒字解散会社に勤めた時には数百万円の退職金が出たこともありました。30歳を目前にした時、何も運用していなかったにもかかわらず預金が2000万円になっていたのです。ちょうどその頃、新しい会社に移っていきなり管理職になったこともあり、自分の人生をしっかり考えようと思いました」(以下「」内は志水氏のコメント)
そのひとつとして始めたのが投資信託による資産運用だった。まず1000万円を投資し、その後の5年間に毎年200万円ずつ自己資金を追加したという。
「父が以前から投資信託をやっていて、わからないことがあれば銀行員さんに聞けばいいという安心感がありました。当時はまだ売買のタイミングなども分からなかったので、個別株投資に手を出す考えはありませんでした。銀行員さんの勧めで購入したのは、外貨建てのオープンCB(転換社債を主要な投資対象とするファンド)でした。2012年末からのアベノミクス時代の株高・円安の恩恵もあり、銀行に任せていただけなのに2018年には6000万円になっていました」
志水氏の投資遍歴で第2の転機が訪れたのはそんな頃だった。
