日経平均が史上最高値を更新するなか、アイデミー石川社長は「スタートアップには大きな地殻変動が訪れる」と見る(撮影:杉原賢紀)
2026年になってからも株式市場は好調に推移している。日経平均株価は史上最高値を更新し、年内に6万円台に到達するとの強気な予想も聞かれる。今後の株式市場をどう読み解くか。AIエンジニア向けのオンライン学習サービスを主軸にしたアイデミーの創業者で、保有する自社株の時価総額が100億円を超えた経験を持つ「平成生まれの億万長者」の石川聡彦氏(33)が2026年の日本経済の見通し、投資をする際に心懸けるべきことについて語った。
スタートアップ経営者たちの危機感
「今は株も不動産も上がっていますが、実体経済に即しているわけではありません。物価上昇に対してGDPの成長率が追いついておらず、世界的な株高を手放しで喜ぶ状況ではないと思います。
ただし一方で、これから先は金利がつく世界になります。現に昨年12月、日銀が利上げして10年物国債の金利が2%を超えました。僕らがこれまで経験していたのはお金を持っていれば物が安くなる時代で、今より将来のほうが値段が安くなるから消費を控えていた。でもこれから先の金利がある世界はただお金を持っていると物が高くなるだけだから、早く買ったほうがいいとなる。お金を眠らせるよりも投資したほうがいいので、人々の投資意欲はさらに高まると思います」(石川氏・以下同)
石川氏が創業したアイデミーが2023年6月に東京証券取引所グロース市場に上場した時、公募価格1050円に対して5560円の初値を付け、時価総額は約42億円から約220億円に膨らんだ。しかし近年、グロース市場全体としては停滞が続き、これまで「上場後10年で時価総額40億円」だった上場維持基準を、2030年3月以降は「上場後5年で時価総額100億円」に厳格化する改革案が取り沙汰される。
こうした状況に「スタートアップの経営者はみな危機感を持っています」と石川氏は語る。
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