ドリンクも運べるラジコン玩具が大人世代にも大人気(写真:TKSK株式会社提供)
最近、ファミレスをはじめとする飲食チェーン店で、ネコ型の配膳ロボットが注文した商品を持ってきてくれる姿を目にする機会も珍しくなくなった。人手不足の折、「猫の手も借りたい」という諺があるが、まさにそれを実現しているとも言える、お役立ちロボットだ。注文を待つ客も思わず笑顔になるキュートさで、すっかり飲食業界ではおなじみの存在になってきた。
そうしたなか、じわじわと人気を集めているのが、このロボットをそのまま小さくしたようなラジコン玩具「RC配膳ロボット」だ。2万個売れればヒット商品といわれるラジコン業界の中で、売上20万個突破の大ヒット。何がウケているのか、開発したTKSK株式会社の取締役副社長・和田毅氏に話を聞いた。
「ご注文の商品をお持ちしましたにゃん」
対象年齢は6歳以上、全長約22cmの「RC配膳ロボット」は単4乾電池4本を原動力に赤外線コントローラーで操作し、最大30パターンの動きを覚えるプログラム機能を搭載。350mlの缶やミニペットボトル飲料を運ぶことができ、音楽を鳴らしながら「ご注文の商品をお持ちしましたにゃん」という姿は、“小柄”ながら飲食店の配膳ロボそのものに見える。
なぜ配膳ロボを家庭用のラジコン玩具にしようと考えたのか。和田氏はこう語る。
「“動かせたら面白いもの”というテーマで企画した商品です。ただ動かせる(動く)だけでなく、この商品を使った遊び方、たとえばモノを乗せて運ぶ等を購入者が色々創造することができる、という自由度が特徴です」(和田氏、以下同)
通常のラジコンは動かすことそのものが目的となるが、RC配膳ロボットは、菓子や飲み物などを運ぶという“追加の目的”がある。たとえば家の中でRC配膳ロボットを操縦し、菓子やお茶を家族や友人に届ける。台所で缶ビールを乗せてお父さんへ配膳する――茶目っ気のあるロボの存在により、新たなコミュニケーションが生まれることも期待できる。22cmというサイズについては、「配膳」という目的を重視した結果だという。
「配膳ロボットは“乗せられるもの”のサイズにこだわり、350ml缶が載せられる大きさにしたかったんです。動く際に発する音声も実際の配膳ロボのイメージで作成しました」
実用にこだわらず、おままごとタイプとしては12cmとさらに小型版の「RC配膳ロボットプチ」も展開。配膳ごっこで遊べるようにミニチュア食品サンプルを同梱、テスト用電池も同梱し、購入したらすぐに遊べるセットとして販売開始。特にファミレスでの販売が大好評だったという。
