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ビジネス
「稼ぐ地方」の作り方

いいリンゴが獲れるから「アップルパイの村」をつくり多くの人を呼び込む──米国の事例から学ぶ「地域の特性」の活かし方 日本でもアニメ聖地巡礼などによる地方創生に活路

日本も地域の異なる特性を活かすべき

 日本にも、深い歴史や文化、それぞれの地域性があります。そうした異なる特性を、もっと活かしてもよいのではないでしょうか。テクノロジーの発展によって、情報も発信しやすくなりました。地域の魅力を伝える中で、企業を誘致したり、移住者を増やしたり、観光客を増やしたりすることができれば、さらなる好循環が生まれます。

 たとえば、埼玉県所沢市は、人気アニメの中で登場する「聖地」が数多くある地域です。市の南西部には、『となりのトトロ』の舞台とされる狭山丘陵(トトロの森)があります。ライトノベルとして国内1300万部の発行部数を誇り、アニメ化作品も人気のある『ソードアート・オンライン』では、西武鉄道の所沢駅西口が出てきます。市にゆかりのある漫画家やアニメ監督なども多く、さまざまな企画でコラボレーションしたり、そうした情報を上手に発信したりすることで、市内の観光につなげているのです。

 重要なのは、ターゲットを明確にしたうえで、地域の特性をしっかりと自分たちで理解し、それを広く伝える努力をすることです。観光で来てほしい人に、来てもらうための伝え方をする。「自分たちがどうありたいか」に応じて、その魅力を伝えていくのです。

(第4回に続く)

*近藤繁著『稼ぐ地方 日本のさまざまな地域で「新しい価値」を生み出す人たち』(クロスメディア・パブリッシング)より一部抜粋して再構成

【プロフィール】
近藤繁(こんどう・しげる)/株式会社ココペリ代表取締役CEO。1978年生まれ、愛知県春日井市出身。名古屋市立菊里高校、慶應義塾大学理工学部情報工学科を卒業。2002年に株式会社みずほ銀行に入行し、中小企業向け融資業務に従事。その後、ITベンチャー企業を経て、2007年に株式会社ココペリを設立。中小企業向けにバックオフィス業務のアウトソーシングを請け負うITサポートサービスを提供開始。その後、さまざまなITソリューションを開発し、2018年に中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance」をリリース。全国の金融機関と提携し、中小企業の成長支援を進める。2020年12月に東証マザーズ市場(現東証グロース市場)に上場。2025年には「地域発世界」をコンセプトにグローバル展開構想を発表し、「BIG ADVANCE GLOBAL」を開発。「日本でいちばん中小企業を応援する会社」を目指している。

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