*16:49JST 米国株高を好感するも大型連休を前に次第に様子見【クロージング】
1日の日経平均は反発。前日比228.20円高の59513.12円(出来高概算23億1000万株)で取引を終えた。前日の米国市場で主要株価指数が上昇した流れや、東エレク<8035>や京セラ<6971>など好決算銘柄に資金が向かう形から反発して始まった。その後はじりじりと水準を切り上げ、後場取引開始直後には59706.70円まで上値を伸ばした。ただ、大型連休を前に積極的な売買は手控えられており、その後は59500円を挟んでのこう着になった。
東証プライム市場の騰落銘柄数は、値下がり銘柄が850に迫り、全体の過半数を占めた。セクター別では、空運、卸売、陸運など12業種が上昇。一方、精密機器、非鉄金属、証券商品先物など21業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、東エレク、ソフトバンクG<9984>、豊田通商<8015>、住友商<8053>が堅調だった半面、アドバンテス<6857>、TDK<6762>、ファーストリテ<9983>、フジクラ<5803>が軟調だった。
前日の米国市場では主要株価指数が上昇し、ナスダック指数、S&P500指数が史上最高値を更新した。企業決算が総じて良好だったことに加え、米経済指標は引き続き景気が健全なペースで成長していることを示しており、地政学的緊張はいったん脇に置かれる形となった。東京市場もこの流れを引き継いで、指数寄与度の高い人工知能(AI)・半導体関連株を中心に買い戻しの動きが強まった。また、好決算を発表した東エレクが一時8%超上昇するなど好決算銘柄にも資金がシフトした。ただ、自動車など輸出関連株の一角がさえない展開だったほか、銀行株にも値を消す銘柄が増えた。
東京市場はあすから連休に入るため、積極的に上値を追う動きにはならなかった。原油価格は高止まりしているほか、中東情勢の行方も気がかり要因となっている。「再び軍事行動が起きれば、原油価格は上昇ピッチを強め、為替も有事のドル買いで円安が進むことも想定される」との声が出ていた。三村淳財務官は1日、為替政策に関し、「大型連休はまだ序盤」との見方を示し、2回目の介入に対する可能性もあるだろう。急激な為替変動は株式市場にネガティブに作用するが、足元の水準は企業が想定する為替レートより円安水準で、すぐに企業業績への懸念が高まる場面ではないとの見方もあり、目先は本格化している企業決算の内容を見極める局面となるだろう。
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