*10:53JST ハークスレイ Research Memo(3):中食、店舗アセット&ソリューション、物流・食品加工の3事業を展開
■ハークスレイ<7561>の事業概要
1. 中食事業
中食事業はつくりたての弁当や惣菜を持ち帰り方式で販売する「ほっかほっか亭」とパーティー向けなどのケータリングビジネスを展開している。
「ほっかほっか亭」は2026年3月末時点で全国716店舗を直営店舗及びFC店で展開している。同社は、直営店の運営及び本部機能を担う。同社の売上は主に店舗への食材等の卸売りとロイヤリティである。独自のFCシステムを構築し、研修センターにて基本作業からピーク時運営、店舗管理研修などの店長研修を行っている。「ほっかほっか亭」の店舗は通常20〜25坪で最適な店舗レイアウトを構築し、出店費用の抑制につなげている。また、オーナーが直営店をレンタルし、チェーン加盟したうえで営業を開始できる制度もあり、オーナーの低資金開業を可能にしている。オーナーにとっては店舗運営などのノウハウを学べるほか低資金で増店できるため低リスクであり、同社にとっては事業を拡大できる仕組みとなっている。加えて、近年では外販チームを設置して大口受注の獲得を強化しており、コロナ禍収束後に各所で復活したイベント案件を受注し、堅調に推移している。
このほかコインランドリーチェーン「Wash&Shine!」も運営しており、ロードサイドに「ほっかほっか亭」と併設するケースが増えている。
同社は中食事業のKPIとして、月次で既存店売上高(前年同月比)と店舗数を公開している。既存店売上高は2024年4月以降は、月ごとにばらつきはあるものの、おおむね100%前後で推移してきた。店舗数は緩やかな減少傾向が続いており、2024年4月時点の880店舗から、2026年3月には岩手、青森地区本部契約終了のため716店舗へと減少した。なお、同社は効率的な出店戦略を推進しており、2026年3月期には新たに10店舗を出店した。
中食事業は過去6年間で、コロナ禍におけるイベントなどの大型注文の減少、スーパーや飲食店の中食強化による競争激化、在宅勤務による内食需要の増加などの影響により、厳しい事業環境となった。その中で、売上高は2021年3月期に16,485百万円だったのに対し、2026年3月期には16,764百万円と一定水準を維持してきた。2023年3月期以降は、デリバリーニーズへの積極的な対応、SNSマーケティングの強化を実施したほか、コロナ禍収束後にイベントやパーティーなどが復活したことで、徐々に盛り返した。2026年3月期は、大阪・関西万博への出展を契機にメディア露出や各種SNS投稿を増やし、認知度が向上したほか新メニュー(ワンハンドBENTO海苔弁など)が売上維持の原動力となった。また、ケータリング部門及びセレモニー部門では、2025年4月に業務提携契約を締結した貸会議室運営大手の(株)ティーケーピーからのパーティー・お弁当等の受注がプラス要因となっている。
セグメント利益は、2025年3月期は米価などの原材料価格の高騰影響が大きく、72百万円の損失へ転落したが、2026年3月期は、備蓄米の一部活用や新メニューなどの取り組みが奏功し、インフレに負けない事業基盤の確立に努め、通期で320百万円と黒字化を果たした。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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