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【注目トピックス 日本株】株式会社酉島製作所:2025年度(2026年3月期)決算説明会文字起こし(4)

*09:34JST 株式会社酉島製作所:2025年度(2026年3月期)決算説明会文字起こし(4)
酉島製作所<6363>

まず1つ目の軸が、「エネルギー問題への対応」です。現在、DXやAIの急速な進展に伴って、世界中でエネルギー需要が爆発的に高まっています。それと同時に、地球温暖化への対策として「脱炭素化」へのニーズもますます強まっています。私たちは、この「需要拡大」と「脱炭素」という双方の課題に応えてまいります。そして、もう1つの軸が、「安心・安全な社会の構築」でございます。
これら2つの領域のうち、まずは「エネルギー課題への取り組み」について詳しくお話しします。
現在、世界的に電力需要が急増していますが、ここでは私たちの強み、そしてマーケットリーダーとしての確固たるポジションを大いに活かすことができます。特に北米を中心にAI市場が驚異的なスピードで拡大しており、それに伴う膨大な電力需要に対して、私たちは一歩も遅れることなく、確実に応えてまいります。
また、エネルギー効率の向上に向けては、これまでにない革新的な技術の構築が求められています。グリーンエネルギーをはじめとする新エネルギー市場では、CO2の削減や地球温暖化の抑制が至上命題となっています。こうした環境対策や高効率化へのシフトという側面からも、私たちの高度な技術に対する需要が、今まさに次なる高まりを見せているのです。

もう1つの柱である「安心・安全な社会の構築」についてお話しいたします。
まず、私たちが手がける「海水淡水化」ビジネスによる安全な水の供給は、人々の命に直結する極めて重要な取り組みです。すでに中東をはじめとする主要な市場において、何百万人もの人々の生活を支えています。現地のお客様はトリシマを深く信頼してくださっており、私たちも固い決意を持って、清潔で衛生的な飲料水を安定供給することにコミットしています。今後はさらに効率を高め、水の生産コストを抑えるとともに、製造過程におけるCO2の削減にも貢献していきたいと考えています。
そして、安心・安全という点で欠かせないのが「洪水対策」への貢献です。これまでも私たちの大型ポンプは、洪水対策や雨水の排水対策として多くの地域で活躍してきました。さらに今回、新たに画期的な「耐水モータ・一体型ポンプ」を開発いたしました。これは、万が一ポンプ場そのものが水没してしまうような事態になっても、水中(冠水した状態)でそのまま稼働し続けられる仕様になっています。

さて、皆様も大変ご懸念されているかと思いますが、現在の中東情勢の影響についてお話しいたします。世界中の方がこの問題に注視していると思いますが、私は現在ドバイに在住しており、現地の状況を肌で直接見ております。
非常に困難な状況であることに変わりはなく、皆様と同じように私自身も深く心配をしております。しかしながら、結論から申し上げますと、現在のところ当社のビジネスに重大な影響は出ておりません。中東地域にある私たちの8つの施設は、今も毎日変わらず業務を継続しており、お客様へのサポートを提供し続けています。
私たちが手がけているのは、社会にとって死活的に重要な「電力」と「水」というインフラです。これらは決して止めるわけにはいきません。現地のお客様からは、この状況下でも変わらずサービスを提供し続けていることに対し、感謝のお手紙をいただいております。
私たちが何よりも第一に考えているのは、従業員の安全です。これについては徹底した管理を行っています。彼らの安全をしっかりと確保した上で、同時に事業の継続も最優先で進めていく所存です。
もちろん、長期的な影響や世界経済への波及効果については、現時点で誰も正確に予測することはできません。中東各国の政府予算や今後の資金拠出がどうなっていくかについても、不透明な部分は残ります。
しかし、当社のサプライチェーンに対する影響は、非常に限定的です。塗料や洗浄に使用する一部の化学物質などで多少の影響はありますが、これらは極めて軽微であり、他のルートからの代替調達がすでに可能です。
ホルムズ海峡を通過する場合、一部で出荷や納期の遅れが生じる可能性はありますが、これに対しては代替ルートを持っております。しかし、来期(2026年度)に向けては、中東地域向けだけで218億円という豊富な受注残がございます。これらについての履行リスクも低いと見ています。
ポンプの出荷については、戦略的に第2、第3四半期に納品する比重を高くしているため、2026年度内には納品完了する予定です。したがって、現時点では業績に大きな影響は出ないと自信を持っております。

なお、スライドにございます決算の実績の詳細につきましては、すでにその多くをお伝えいたしましたので、時間の都合上、ここでは割愛させていただきます。

1点、特に強調して申し上げたいのは、キャッシュフローが非常に大きく好転したという点です。
昨年度は(運転資本の増加などにより)一時的にキャッシュの支出が先行せざるを得ない状況でしたが、今期はフリーキャッシュフローで43億円のプラスを達成することができました。これは、財務体質として非常に大きな改善でございます。
この健全なキャッシュをしっかりと活かし、今後のさらなる成長戦略への投資、そして皆様への株主還元へと力強く繋げてまいりたいと考えております。

株式会社酉島製作所:2025年度(2026年3月期)決算説明会文字起こし(5)に続く

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