*09:35JST 株式会社酉島製作所:2025年度(2026年3月期)決算説明会文字起こし(5)
酉島製作所<6363>
さて、こちらは海外における分野別の受注構成比のスライドです。先ほど少し触れましたが、今、市場のダイナミクス(動向)には大きな変化が起きています。
ご覧の通り、2023年度から2024年度にかけては、受注の大部分を「海水淡水化」向けの大型案件が占めていました。ここで前提としてお伝えしたいのは、これらはあくまで「受注」時点の数字であり、まだ「納品(売上計上)」されたものではないという点です。つまり、2024年度に受注したものは2025年度に納入され、2025年度に受注したものは、これから2026年度、2027年度にかけて納品されていくことになります。
こうしたタイムラグがある中で、主力の海水淡水化マーケットは、昨年(2025年度)一時的に減速いたしました。普通であれば、最終利益に深刻な打撃を受けてしまうような局面です。
しかし、私たちはこの市場の変化にいち早く適応し、淡水化の落ち込みを完全に補う形で、アメリカやインドの市場から非常に大規模な発電向けの案件を獲得することに成功いたしました。
これは大きな戦略転換に成功したことを意味しています。特筆すべき点としては、発電向けに供給するポンプは、淡水化向けよりも利益率が若干高いという点です。このことは、今後の私たちの業績や利益に対して、プラスとして効いてきます。
さて、こちらのスライドにございます通り、アメリカ市場が非常に力強い伸びを見せています。2025年度の受注高を見ていただいても、大きな成長がはっきりと記録されています。
世界的な市場環境を見渡せば、一部で少し低迷しているセグメントもあるかもしれませんが、私たちの対象とする需要がなくなるわけでは決してありません。今後もこの「AI革命」という歴史的な追い風をしっかりとビジネスに活かし、さらなる成長へと確実に繋げてまいりたいと考えております。
また、中期経営計画においてもう1つ重要なポイントは、引き続き収益力を拡大していくという点です。
当社のビジネスモデルでは、ポンプの設置台数(インストールベース)が増えれば増えるほど、その後の収益が安定して拡大していく仕組みになっています。これはすでに、世界各地のさまざまな拠点において実績として現れています。
ポンプの稼働台数が積み上がれば、それに伴ってメンテナンスや部品交換といった「アフターマーケット(サービス事業)」の収益も必然的に拡大していきます。サービス事業は利益率(マージン)が高いため、この比率が上がることが、会社全体の利益率を好ましい方向へと押し上げてくれるのです。
このように稼働台数を着実に蓄積していくことで、今後はさらにサービス事業を拡充させてまいります。そして、2029年度にはこのサービス事業の売上高を350億円規模にまで伸ばす計画です。そのためにも、よりお客様に近い場所で迅速にサポートできるよう、今後もサービス拠点を戦略的に増やしていく予定です。
株主還元としての配当についてお話しいたします。
2024年度の60円から、今期(2025年度)は63円への増配となります。そして、来期(2026年度)はさらにこれを引き上げ、64円を計画しております。
これは、「持続的かつ安定的な配当を行う」という私たちの配当方針に基づいたものです。今後とも、DOE(自己資本配当率)3%および配当性向35%を目安として、業績に連動した魅力ある株主還元をしっかりと実施してまいります。
そして、こうした取り組みの結果として、過去5年間におけるトリシマの株主総利回り(TSR)は非常に力強く伸長してまいりました。市場平均であるTOPIX(東証株価指数)のパフォーマンスはもとより、機械セクター全体の平均をも大きく上回る実績を残すことができています。
株主の皆様への利益還元は、私たち経営陣にとっても重要な最優先事項です。今後も持続的な企業価値の向上に努め、皆様の期待に応える手厚い株主還元へ注力してまいります。
株式会社酉島製作所:2025年度(2026年3月期)決算説明会文字起こし(6)に続く
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