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FiscoNews

【注目トピックス 日本株】飯野海運—1Q増収増益、通期連結業績予想の上方修正に加えて年間配当金の増配を発表

*13:24JST 飯野海運---1Q増収増益、通期連結業績予想の上方修正に加えて年間配当金の増配を発表
飯野海運<9119>は4日、2027年3月期第1四半期(26年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比23.2%増の366.92億円、営業利益が同47.7%増の33.28億円、経常利益が同65.0%増の36.17億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同240.3%増の111.16億円となった。

外航海運業の売上高は前年同期比26.9%増の304.41億円、営業利益は同51.1%増の20.24億円となった。大型原油タンカー市況は、米国及びイスラエルによるイラン攻撃に端を発したホルムズ海峡の事実上の封鎖が継続したことにより、暴騰するも実勢を捉えにくい混乱局面が継続した。同社では、支配船腹を長期契約に継続投入し、安定収益を確保した。ケミカルタンカー市況は、中東からの荷動き停滞を受け、代替出荷地である米国出し貨物の輸送需要増加により期初は高い水準で推移したが、ホルムズ海峡の通航再開への期待による米国出し貨物の減少から、6月にかけては軟化傾向となった。同社では、主力とする中東から欧州・アジア向け航路において、ホルムズ海峡の事実上の封鎖に伴う配船制限の影響を受けたが、米国出しのスポット貨物を積極的に取り込み、収益の確保に努めた。大型LPG船市況は、中東からの荷動き停滞に伴う米国からアジア各国への輸送需要増加と共に、パナマ運河の混雑を避けて大西洋及びインド洋を経由する長距離航海の増加により船腹需給が引き締まり、高水準で推移した。同社では、既存の中長期契約を中心に、安定収益を確保した。前期に竣工した大型エタン船2隻も安定して稼働し、収益に貢献した。ドライバルク船市況は、穀物の順調な荷動きやその他ばら積み貨物の堅調な輸送需要に加え、パナマ運河をはじめとする港湾の混雑により船腹需給が引き締まり、概ね堅調に推移した。同社では、専用船が順調に稼働したほか、パナマックス型及びハンディ型を中心とする不定期船隊についても効率的な配船に努め、好市況を享受した。

内航・近海海運業の売上高は同10.8%増の26.28億円、営業利益は1.92億円(前年同期は1.18億円の損失)となった。内航ガス輸送の市況は、慢性的な内需低迷に加え、中東からの荷動き停滞に伴う各プラントの一時的減産が生じたが、限定的な新造船供給や中東以外からの原料調達の増加によるプラント稼働に支えられ、前年同期に近い水準で推移した。同社では、運航船の入渠による影響が前年同期と比べて減少したことに加えて、既存契約を中心とした効率配船に取り組み、安定収益を確保した。近海ガス輸送の市況は、中国経済の減速に伴う輸送需要の低迷により低調に推移したことに加え、中東からの荷動き停滞に伴うアジア各国のプラントの生産停止や減産の影響を受けた。同社では、既存の中長期契約に基づき安定して稼働し、収益を確保した。

不動産業の売上高は同5.9%増の36.52億円、営業利益は同7.8%増の11.13億円となった。東京都心のオフィスビル賃貸市況は、新築大型ビルへの集約移転や利用面積の拡張等の需要により空室率が低下傾向となり、堅調に推移した。同社所有ビルでは、オフィスフロアは順調な稼働を継続し、安定した収益を維持した。商業フロアは入居率が高まり、飲食テナントの売上も堅調に推移し収益に貢献した。英国ロンドンのオフィスビル賃貸市場においては、空室率の低下や高グレードな物件への需要に支えられ賃料水準は堅調に推移した。同社所有ビルでは、オフィスの高グレード化に向けた長期改修工事中の物件を除いて、総じて安定的に稼働した。イイノホール&カンファレンスセンターにおいては、文化系やビジネス系を中心とした堅調な催事需要に支えられ、売上高は好調に推移した。不動産関連事業のスタジオ事業を運営するイイノ・メディアプロにおいては、広告系やエンターテイメント系を中心とした案件を順調に受注し、売上高は好調に推移した。

2027年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比6.8%増(前回予想比5.4%増)の1,360.00億円、営業利益が同10.7%減(同31.9%増)の120.00億円、経常利益が同43.1%減(43.3%増)の96.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.0%減(同15.7%増)の140.00億円としている。

また、2027年3月期の1株当たりの配当金については、業績の改善見込みと利益還元の基本方針に基づき、中間配当は1株当たり4.00円増配の27.00円、期末配当は1株当たり3.00円増配の26.00円とし、年間配当金額は53.00円を予定している。

<KT>

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