出禁にならないよう、マナーを守って飲食を楽しみたい(イメージ)
飲食店にとって“迷惑な客”というのがいる。「お客様は神様だ!」という意見もあるが、店の側からすれば「あなたは疫病神だ!」と言いたくなるほど。現在、飲食店で週1回バイトをするネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、飲食店従業員との交流が増えたことで、様々な「出入り禁止(出禁)客」のことを聞くようになった。お酒を提供する店で出禁になる人はどんな人なのか。そのトホホな生態についてレポートする。
他人にウザ絡みをしたり、大声を張り上げる「厄介な酒癖」
今年の1月からカフェ兼バーでバイトを始めました。常連客も多いお店なのですが、先輩従業員から聞かされて「出禁の客がいる」ことを知りました。その一人が、元々私の知り合いで、バイト初日に店にやって来たのです。「あなたアソコで働くのね、行くよー」と言われ、事情を知らぬ私は「ぜひ!」と伝えていたのです。しかし、同氏が帰った後、先輩の同僚から「あの人は社長が出禁にしているので、次からは入れないでください」と言われました。
聞くところによると、同氏は酒をたくさん飲みすぎて他の客に絡んだことがあり、それを不快に思った人がいたようです。酒癖というものは時に厄介なもの。ただ楽しくなるだけだったらいいのですが、他人にウザ絡みをしたり、大声を張り上げたりすることもある。
店としては「あなたが来ると他のお客さんに迷惑です。だから出入り禁止です」と言いたいところですが、さすがにストレートに言うのは憚られるので、「あなたの健康状態が心配なので、ウチの店ではお酒は出せません」と言ったそうです。まぁ、出禁であることには変わりはありませんが。
そんなわけで、私がこれまで、いろいろなお店で聞いた“出禁客”について紹介します。どこも、お酒を提供するお店ばかりです。お店から見て、出禁にせざるを得ないほど迷惑な客とはどんな客でしょうか。
トイレ内が阿鼻叫喚の地獄絵図に
まずは、嘔吐する人。あるスナックで嘔吐しそうになった男性はトイレに無事入れたものの、なぜか便器内に嘔吐をせず、便器の手前に吐いた! 前の店で食べていたであろう食べ物が大量に便所の床に溜まり、従業員は「なんであと10cm先で吐かないのかね……」と嘆いたと言います。
また、この店では、トイレに入った男性客が、洋式便器の蓋を閉めた状態で大きい方の用を足したという“事件”もありました。これが蓋に加え、床にも落ちるわけで、便所内は阿鼻叫喚の地獄絵図になるわけです。しかし、この男性は恐らく尻を便所内の水とトイレットペーパーでなんとか洗い、涼しい顔で外に出てきた。
すぐさま会計を済ませ、去っていったそうですが、次に便所に入った客からとんでもない悲鳴が! そこで初めて事件が発覚したわけですが、なんとその男性は翌週も店にやって来た。当然、店としては「あなたは出禁です」と言う。しかし「いや、オレが入った時からあの汚物はあったよー!」とウソをつく。そんな方便が通用するわけもなく、そのまま出禁になったのでした。
あとは屋台です。屋台というものは便所はなく、近くの公衆便所を使うことになるのですが、店に入ってくるなり「小便がしたい」と言い出す。店主は便所の場所を伝えたのですが、「店の前の側溝にやればいいじゃん(笑)」なんて言う。その後は小便について話し続け、さーて、そこでやってくるか! と言ったところで店主は激怒。「帰れ! 便所ぐらいちゃんと行け!」と伝え、注文されていたチャーハンを出した後に追い出し、以後出禁に。
